日本人は何を求めどこへ? 11
ネガの中のポジ、表から裏へ
その流れで日本でも以前あった仏語の「ペッシュミニヨン(小さな罪)」「ペテドノンヌ(尼さんのおなら)」がありました。
これらはどちらかというとかわいい系ですか、フランスではかつて「カフェ・ル・ラ・モール(死骸の鼠)」、イギリスのパブはその宝庫で「静かな女亭」「災難な重荷亭」「血がいっぱいのバケツ亭」等。日本では付けられない店名、付けても文句があった場合「それがどうした」というメンタルの強さが必要になります。
とは言え、少し風が変わったと感じた写真は「NOURA(ノウラ) 浅草 2018年」、人気のフレンチ「オマージュ」のセカンド店ですが、普通にはフランスらしく「ダコテ」「フィス」「アネックス」「ヴィラ」「ドゥジエム」でしょうが。名前に偽りなしのほんとに本店"の裏"にあります。看板も地味。
奥渋谷のオクシブ、裏原宿のウラハラの地名が雑誌を飾ることが多くなっています。店名にもウラが付く事例が目立ちます。載せている店名の選択は個人的感覚の選択ですが、少し見ていきたいと思います。
ネガも目立てば良し
大阪人はオモロイ個性が愛される条件なので存在理由があります。最近東京に進出した「人類みな麺類」のオーナープロデュースは「世界一暇なラーメン屋」「くそオヤジ最後のひとふり」などを付けています。この方の指南のHPでは店名のイメージをアンケートを見る人に取っていろいろな意見を掲載しています。見方は千差万別というところです。
◎ 外国語からの聴くと見るとの差
以前の『仮装をまとった言葉』で多くアップしています。外国語で、発音は日本語にあるけど意味はまったく違う言葉の店名は最初の頃よく使われました。
牛の意味バカやニンニクのアホのスペイン語「アホアホ 代々木上原」。『食べるな!』に聞こえるギリシア語の居酒屋の意味の喫茶店「たヴぇるな 外苑 1970年」「タベルナ 南青山 1973年(再掲)」はスペイン料理店、それからイタリアン「タベルナ 一番町 1978年」と続き、現在は正当に居酒屋〇〇の意味としてついています。
「汰鐘奈(タベルナ) 浅草 開店年不明、2007年頃千束から移転」イタリアンのこの店は伊語の美味しい意味のタベルナから。
食わんに聞こえる居酒屋「kuwan(くわん) 大塚 2018年」、食べない!の意味ではなく、漢字の環の意味でで 田んぼ、米、日本酒という生産者の循環のイメージから。ビストロ「QWAN(クワンーいつでもの仏語) 学芸大学 2017年」他に仏語の角の意味のcoinもクワンと読む店も数店ありますね。
喫茶店「さぼうる 神保町 1955年」サボる、怠けるに聞こえるけど以前書いて様に味の意味。当て字の「茶望留(サボール) 代々木上原 1963年」は由来不明。
ビストロ「Bonne qúela(ボンクラ) 大手町 2014年」はフランス語のBonne(良い)と、当て字のqúela(蔵)で作った造語。 ワインを主体とした『良いカーヴ(蔵)』の意味と仏語の元気出しての意味。
パスタ「bimbo 三鷹市 2014年」貧乏ではなくイタリアン系だから、バンビーノと同じ赤ちゃんの意味のビンボでしょうか。焼鳥の「焼鳥申(SALU) 奥沢 2016年」聴くと動物の猿、スペイン語の乾杯。同じ乾杯の意味の仏語「Tchin-Tchin GORO(チンチンゴローゴロは代表の師匠の名からで、乾杯ゴロ) 神田 2019年」フレンチビストロで女性は言いにくいし、不真面目の記事もありますが・・・。
▼ 個性的な人の性格・形容詞 ⓢー (追加2021.10.16)
ネットでは川口市の蕎麦屋が上がっています。因は人が集まる、業は商売繁盛の意味と答えています。
大本はステーキ店「いんごうや 銀座 大東京うまいもの1933年掲載」。さらに調べていくとステーキ店「開化亭 横浜市 1873年」の通名であまりに強気の商売だったのでお客が「インゴ屋」と呼んだとか。
鮨屋もよく頑固親父が記事になっていましたが、鉢巻姿の親父がトレードマーク「がんこ寿司 大阪 1963年創業、上野和食がんこ1991年頃」はビジネス系、和食、とんかつ、そばと広げ企業理念ガンコな商い。
ラーメン店は伝説的な「元祖一条流がんこ総本店 早稲田 1984年、店名も場所も頻繁に変わっています(再掲)」「頑固翁 大久保 1997年」「らーめん頑徹 中野 1997年」「ガンコヌードル 駒込 2012年」。性格ではないのですが、現在は違う店名で「貧乏軒 錦糸町 1937年」がありました。
大阪もそうでしたがビジネスだとこの方向性があるのか長野県の「頑固麺飯魂気むずかし屋 1997年1号、小石川2010年(この会社は他に烈士洵名、魚雷、悪代官)」、
人に関してい方言や外国語がとても多いようです、直にはやはりぶつけずらい単語が並んでいます。
日本酒バル「Chintara(ちんたら) 渋谷 2013年」のろのろ、だらだらする行動のことですが、ネット上、焼酎の製造機やその作業過程が長い様とかもありどちらかは不明です。
うどん屋「野らぼー(なまけもの、遊び心) 神田錦町 1999年」郷土料理「のとだらぼち(能登と要領悪く鈍でも真直ぐ生きる人) 新橋 1999年」居酒屋「ずぶ六 浅草 2017年」は江戸時代のくでんくでんに酔っぱらった人を呼ぶ。
イタリアン「イブローニュ(酔っ払い) 池尻大橋 2005年」「イルポルトローネ(なまけもの) 千住 2011年」「Osteria Beone(オステリアベオーネー飲んだくれ) 代々木公園 2008年」。スペイン語の酔っ払いのborracho(ボラーチョ)では『メキシコ料理・テックスメックス』の『人間関係』7店ほどアップ済み。
ワインバー「ライア 渋谷 1998年、三軒茶屋に移転」は英語の『嘘つき』、エイプリルフールが誕生日でもある店主、ワイン業界の人も自分も含め嘘つきばかりと自嘲的に。
「cafe SKIPA(すきっ歯) 神楽坂 2010年」ちょっと?な「cafe SKIPA」はフランスでは幸福な歯とか、歯のすき間から幸せが入ってくる言い伝えがあるそうです。
居酒屋「gs(グズ) 銀座 2014年」も「づぼらや」と同じくグズグズまったりしてほしいとHPであります。こちらは名古屋飯系でした。
同様にお客向けアピールの言葉「ギリギリカフェ 中目黒 2014年」は心身ともにギリギリの方々に元気を、「ZAPPA(ザッパ) 水道橋 2011年」大雑把、緩やかにガバガバワイン飲む(ネットではアメリカのアーチスト、ザッパの名からとも)。
「ツギハギ 日比谷 2015年」は洋服ではなく、内装の空間デザインが木材、鉄、和縄、石、布などあらゆる素材をツギハギした空間になっているそうです。
カフェ「ヨウケル舎(いなかもの) 千歳船橋 2010年」は英語yokelで、お客にとってののんびりしとできる田舎でありたいコンセプトから。「GDATCOFFEE(グダットコーヒー) 經堂 2020年」はHPに『疲れた体くだぐたさせて、暗くなった心にハレノヒにしてください」となっています。
洋食「じれっ亭 旗の台 1980年」はお客が焦れるのではなく、オーナーシェフの方がお客を待たせるのがじれったい思いからの命名。
食材や料理に関するものは「どろまみれ 荒木町 2010年」は採ってから泥が付いたまま数時間しかたっていない新鮮野菜が売り。土まみれもありますが、鮨にかえた「すしまみれ」「魚まみれ」「コナまみれ」があります。おさらくオーナーとともに有名になった築地の回転鮨「すしざんまい」の流れでしょう。
一般的には『キッスイ』と読む「生粋(ナマイキ) 末広町 2014年」いろいろ問題があった肉の生食をこの店は思いっきり食べることができる焼肉屋。
もつ焼き「腹黒屋 品川 2009年」食材のもつ(腹の中)と炭の色(黒)、五臓六腑の腹に染み渡る料理を黒い炭火で焼いてたべてもらう演出。
同じくビジネス系博多が1号店串焼き「ねじけもん 博多 2011年、自由が丘2020年」、発音通りだと心・性格がひねくれもの、悪人。料理が野菜をねじの様に巻きこんでいるのでこの名前か?
馬鹿正直とついているように欲得なく愚直に仕事や事柄に向かう姿勢からなので日本人には比較的良い意味です。
パリエーションの「ばかたれ」はラーメン店と焼肉屋で秘伝のタレが掛かっています。時間を広げた「鳥ばか一代 銀座 2010年」「麺バカ息子 蒲田 2011年」
洋系のイタリアン「I'Bischero(イ・ビスケロー馬鹿者、親しい関係の仲での呼び名) 木場 1998年」
お好み焼「あほんだら 西池袋 2018年」、大阪発のたこ焼き「あほや 大阪1号店1998年、中延2013年」あほみたいにおいしい、おもしろい。大阪で愛される言葉のような店に。アホもパカも人関係の距離の近さを感じます。
逆の近づき難いの異端児、群れない一匹狼的な人でラーメン店「麺場異端児 吉祥寺 2009-2011年」。
沖縄が1号店のオープンしたての英語の「MAVERICK HAMBURGER(マーベリックハンバーガー) 鷹番 2021年」、マーベリックは東京では見かけません。全国にはありますが、もともとマーベリックという個人名が変わり者、嫌われ者だったことからの語源なので名前の場合もありますが・・・。
◆ ロバ、のろまだけど
驢馬、ロバ、英語のアス、ドンキー、は西洋ではあまり良いイメージがなく、貧しい人、怠け者、てこでも動かない頑固者。愚か者、バカ、とんまの意味としてもロバは使われています。
ことわざや慣用句に多く登場し、イメージ事典では今は古風とされるassアスがほとんどで、英語で結構な数のネガなイメージ扱いになっています。
日本書紀に載っている頃から、日本で見世物用として江戸時代もいたそうですが、家畜としては広がらなかったようです。
明治以降ギリシア神話、イソップや、グリム童話・小説に登場でポピュラーになります。
ネット検索では食べ物とろばでは童謡(パン売りのロバさん)や本(『ロバのパン物語 かもがわ出版 1993年』)にもなっている「ロバのパン」。
昭和の初めに最初は兵庫県朝来市、数年後札幌市で北海道、ロバに荷台をひかせて蒸しパンを載せて街を売り歩いたのが由来。「ロバのパン 1951年 京都市、現在は岐阜市のロバのパン工房」や「ロバパン 札幌市 1931年、今は製パンロババン」として続いています。
ギリシア神話『王様の耳はロバの耳』のロバの耳の店名もあります。変わったところでは仏語の『BONNET D' ANEーロバの耳の帽子の意味』「ボネダンヌ 世田谷区三宿 2013年」はパン屋です。オーナーのノスタルジックな思い出の『ロバの耳の帽子をかぶり廊下に立たされる子供の風景』が浮かんだことからの命名。シェイクスピアの『真夏の夜の夢』にも驢馬の頭の男が登場しますね。
印象の強い英語のドンキー(家畜としてのロバ)が1970年代から人気ですね。喫茶店が多く「donkey(ドンキー) 都立大学 1974年」「カフェドンキイ 原宿 1980年」「donkey 蓮沼」パン屋「donky(ドンキー) 代々木八幡 開店年不明」焼肉「ドンキィ 四ツ谷 既に閉店」。音の読みだけ「お好み焼き嫩樹(どんきい) 自由が丘 1981年」イタリアン「Don.Qui(ドン・キ) 谷中 開店年不明」。スペインの小説『ドンキホーテ』の場合もあります。
「ビックリドンキー」の由来は創業者の『のろまでもいい、たくましく育って欲しい、そういう気持ち』と会社HPに載せています。
ちょっと難しい由来のイタリアン「the Blind Donkey(ブラインドドンキー) 神田 2017年」、瞎驢(かつろ=盲目のロバ)は一休禅師の逸話から。人間は一生、未熟なので自然に対して謙虚にいようという姿勢、自然の料理を目指しているそうです。
家畜として長い歴史の西洋やアジア地区と違い、日本ではかわいいポニー(小型の馬)のイメージ。中世の紋章で謙譲・勇気・忍耐を象徴するロバなので、このイメージをそのまま日本人の気質に当てはまるのかも。
★ 危ない職業とその道具もろもろ ⓢー (追加2021.8.17)
泥棒、ギャングなどの面々の店名では喫茶店の「Voleur de Fleur(ヴォルールドゥフルールー花泥棒) 原宿 1979年、下北沢店もある」古い言葉で『花盗人』、花を愛でて風流を知るものでありながら花を盗る泥棒。ネットで評判の「文房具居酒屋どろぼう堂 久我山 2010年」は文房具屋は親の商売、どろぼうはどろぼう髭のオーナー愛称。焼肉「牛泥棒 白金台 2014年」食べログには最近オープンばかりの「ギャングカフェ 蒲田 2019年、以前OUR GANG、1970年代から」「スパイスギャング 目黒 2020年」「肉ギャング 渋谷 2020年」
ラーメン店にとてもワルモノ系が好まれているので、多くあります。「馬賊 浅草・日暮里 1977年」「悪代官 南小岩 2010年」「無頼庵 経堂 2013年」。同じく居酒屋「悪代官 自由が丘 2019年」。アドベンチャー系のディズニー映画やゲームに多い海賊は人気です。食べログ等には居酒屋「海賊 大泉学園 1969年」「Pirates(パイレーツ)」は10店程度。
希少な洋系フレンチの「Canaille(キャナイユー悪党、ごろつき、シャンソンの曲名パリ・キャナイユから) 田原町 2010年」
場所の「監獄」は多くの映画が取り上げていて、1957年のエルヴィス・プレスリーの「監獄ロック」「プリズン21」「ザ・ロック」「パピヨン」「アルカトルズ」アカデミー賞受賞「ショーシャンクの空に」「蜘蛛女のキス」「グリーマイル」と数えられないほど。
でも影響はさすがに少なくて、あるのはエンタメダイニング系「ザ・ロック・アップ 京都 1999年1号店、渋谷2001年、新宿店も」「アルカトラズB.C. 六本木 1998年」「アルカトラズE.R. 渋谷 2001年」。同じひとつに会社の経営でした。
食べログには食材系でバル「豚バコ 赤坂 2015年」「ButaBaco(ブタバコ) 武蔵野市 2018年」、留置所の呼び名だけどお客はあまり気にしていない雰囲気。
激しい戦い、争いの場の意味の修羅場、これに当て字の焼鳥居酒屋屋「酒羅場 三軒茶屋 2020年」は由来が不明ですが、居酒屋と焼き鳥のオーナーが第三の居酒屋として居酒屋らしさと居酒屋らしくなさ(フードスタジアム記事)との切磋琢磨の場でしょうか。
大江山の鬼の酒吞童子、大泥棒石川五右衛門、清水の次郎長、森の石松、会津の小鉄、外国ですとアメリカ西部開拓時代ビリーザキッド、テキサスの強盗ボニーアンドクライド(映画『俺たちに明日はない』)、禁酒法時代のアルカポネ、フランスの架空の大泥棒アルセーヌルパンなど。
悪役は商標権で使うのはないでしょうが、『スターウォーズ』のダースベーダーも人気があります。
石川五右衛門は『みんなが好きな世界からの名前』で以前ビジネス系パスタ「洋麺屋五右衛門」を上げていて、店数多で無理かなと思っていたらビジネス系居酒屋「酒蔵ゴエモン 中野 2015年1号店」がオープンしていました。歌舞伎の隈取が店名と一緒に描かれています。
イメージから和食が多い、古いのは写真の日本料理「次郎長 銀座 1949年」。カポネはほとんどバー関係ですが、洋食・居酒屋「珈穂音 新宿 1964年」。蕎麦屋「晩斬徒(バンザントー外国映画悪役名で午前5時までやっているので夜中飲み歩く意味も) 上大崎 2010年」。わざと負ける『八百長』もバー関係にあります。
今年オープンのフレンチのシェフが開いた高級ハンバーガー店「Burger POLICE(バーガーポリス) 都立大学 2021年」、危ない職業とは真逆の職業名、警官、お巡りさん。
もともと人系の店名「バーガーキング」「ショーグカバーガー」「キングカフェ」等多い方ですが、ちょっと複雑な気分。由来は行けばわかる碑文谷警察の隣なんですがけど。
「不純喫茶ドーブ」の会社が女湯をリノベーションした「不健康ランド背徳の美味 根津 2021年」オープンしたばかりの居酒屋。相当なイケナイコンセプトがツイッターに最高にトトノワナイ体験を女湯で飲む酒の背徳感、『心の洗濯、入れる一服』(2021.8.17)
ラーメン店は以前にも書いたように武器名が多いです。ラーメン店「地雷源 方南町 2002年」「魚雷 小石川 2010年」「ザ・マグナムハウス(大型の拳銃名) 要町 2010年」「一刀家 茅場町 2013年」「大砲家 小川町・築地 開店年不明」。雰囲気を変える店名忍の漢字を分解して「刀の下に心あり 歌舞伎町 2020年」
現在は東京にはない広島つけ麺「ばくだん屋 広島市 2000年、渋谷に2015年、既に閉店」
うどんの「味噌煮込罠(ミソニコミン) 本郷三丁目 2007年」ビジネス系ジビエ料理「罠 八丁堀 2012年、全国で各種展開中」、読みにくい字の仲間料理系店名「味噌煮込罠」は音読みミンですが、ンだけ読み、由来は『一度はまったら抜けだせない罠のようなおいしさ』、罠とは真逆なかわいらしさ増しましのお客のイメージ。爆と一字の弾のダンの漢字も付く店名も見かけます。、響きが印象的なので人気
▲ ホリック・マニアの世界
ホリック、中毒、中毒者の英語でワークホリックや、アルコール依存症、ギャンブル狂いと社会問題的使い方もありますが、何かに夢中になってしまう、特に食べ物には使いがちな言葉。○○馬鹿より熱量がグッと高めの尻尾につくことがほとんどです。
以前アップした4店「UNIHOLIC (ウニホリック) 六本木 2017年」「バーグホリック 四谷三丁目 2017年」ほか頭と尻尾によくつきます。
カフェ「chocoholic café(チョコホリックカフェ) 代官山 2003年、既に閉店」が最初の頃の店名。
その後からオーガニック系「caffeineholic(カフェインホリック) 虎ノ門 2016年、現在は浅草橋」カリフォルニアからの「パイホリック 横浜市 2016年」あたりから増えつつあります。
これより薄めなのはマニアック・マニア、熱狂、語源のギリシア語は狂気だそうですが、今はひとつのことに熱中する人で、少し軽い感じ。
こちらもカフェ「シートマニア 渋谷 2002年」、ミッドセンチュリーの椅子などこだわりの椅子が置かれたカフェ。その後上と同じく食べ物+になります。「Burger Mania(バーガーマニア) 白金台 2008年」。写真のイタリアン「ナポリマニア 渋谷 2011年」は地名、「パスタマニア 池袋 開店年不明閉店2017年」「ピザマニア 杉並区下井草 2018年」スペイン料理「タバスマニア 赤坂 2011年」。現在ビジネス系中華、小籠包や餃子が増加中。少々古い昭和の言葉のクレイジー(crazyー熱狂してる、夢中の意)の言葉が付いている新しい店もあります。
ゼロ・無の世界
改元の令和、音としては数字の零、0、和は輪の〇のイメージで浮かんでしまいました。令の字も変換しょうとすると命令、令状、指令と役所的な言葉が並びます。
礼や冷、例、麗、果ては霊まであるなか一番日常から遠い漢字ですね。昭和の昭の字も日常から遠い漢字、その点大正、平成はよく見かける漢字の組み合わせ。
令和は店名にはなりにくい、昭の字はあきらか、かがやくの意味で名前にも使われましたが、孤高の匂いがします。
● ゼロ・零
カフェ「from Zi(フロムジーー意味0から) 広尾 2000年」 「Kichin cero(キッチンセロ) 目黒 2007年」バルでスペイン語の0、はじまりと還っていく場所。「ラーメンゼロ 目黒 2008年」(再掲)は有名な世田谷グループの化学調味料無添加を売りにした無化調ラーメン店。由来はわからない和食「零(ゼロ) 大田区仲六郷 2014年」
「エクアトゥール 元麻布 2010年」、イノベーティブの有名店、緯度の0度、赤道の意味でゼロ地点で太陽の真っ直ぐな想いで料理をつくりたいそう。夏だけ店名変更して、たった2カ月限定の中華店「夏零(カリン) 元麻布 2018年」もやっていたのがネットにありました。
◇ 無ワールド
意外と多い無の付く店名、鰻屋「無我忠 新宿 東京市商工名鑑1933掲載」。蕎麦店「無識庵越後屋 王子 1908年」。
「無庵(ムアン) 立川 1989年」は自分のあり方を見失わないよう帰る場所を無にする戒めの無。ホテル椿山荘内の「無茶庵(ムチャアン) 早稲田 2000年」も蕎麦店で、心を無にする茶室だそうです。
「無門 四ツ谷 2003-2020年(再掲『MAYMON(銀座米門)』)」は『広い心の人には門が無く、多くの人々が集まるという意味に重ねた店名ーお店のHP』
業態はいろいろな拡がり、和食「無垢(型にはまらず、個性的な料理を) 広尾 1990年」、90年代の雑誌によく載っていた一世風靡した「無名狼 西麻布 1997年、既に閉店」。由来はわかりませんが、現在ネットで出てくるのはダイニング「Laむめい狼 練馬区練馬 開店年不明2019年に閉店した成増本店店もあった」は『名の無い料理人』の意味を込めているとお店のHP。
ギャラリー喫茶「無垢里 代官山 1996頃ー2021年」喫茶「無垢 野方 2004年」「無伴奏 国立市 2015年」。
焼鳥「無門 門前仲町 2008年」和ビストロ「無彩 馬喰町 2018年」居酒屋「酒仙洞無一文 高円寺 開店年不明」
和ダイニング「無常迅速堂 芝浦 2007年」本来の意味(世の移り変わり、人の死も早くやってくる)はなかなか厳しいですが、コンセプト『oil ≦ 0(オイル、小なりイコール、ゼロ)』
マスコミの取材が多い回転寿司「無添くら寿司 1995年、最初堺市1977年」は上でアップの0項目と同じ化学調味無添加の意味(くらは氏名ではなく創業者の子供時代の蔵を見てわくわくした夢がふくらむイメージからとしていますが、出身地の倉敷の蔵の街も)
無がつく熟語には無とは真逆に働く比べるものがないほどの強い・多い等の意味で唯一無二、無敵、無極、無双、無尽蔵など。
ラーメン店に多い最強最大最高の意味になります。「麺創房無敵屋 池袋 1998年」が古いです。もちろん無の意味も「無銘 岩本町 2013年」。
ラーメン店以外に、全国にそこそこある計り知れないほど限りがない意味の無量、東京は精進料理店「無量庵 赤坂 東京たべあるき地図1967掲載」鮨店「無量庵 亀有 リニューアル2018年頃」。
▽ ノー!・NO!
肉バルとして有名なのは「NO MEAT NO LEFE(ノーミートノーライフーお肉なくして人生なし) 西新宿 2013年、写真セカンド店2014年(再掲『人生?じゃなく生活!』)」ネットでは英語のことわざをアメリカのレコード店のキャッチコピー、『NO MUSIC, NO LIFEー音楽のない人生はありえない』からのもじりだと推測。
unの付く否定語、アンリミッドやアンノウンも少しですがあります。
いろいろな否定のタイプも。 「JANAI COFFEE(ジャナイコーヒー) 恵比寿 2020年」は表はコーヒー裏は酒場、コーヒーだけジャナイということ。やわらかい否定の「ことたりぬ 世田谷区若林 2014年」は足りないようで足りている意味で使う人さまざまに自由に。悪いことの否定でまあまあ悪くない意味という逆説的形容のフレンチ「パマル 目白 1989年、既に閉店」。否定だとちゃらんぽらんで無責任、肯定だと加減が良いの蕎麦屋「いいかげん 目黒 2007年」、もちろん後者のほうです。食べログで無責任な意味のちゃらんぽらんもありました。「CHA爛PO走 学芸大学 2009年」、ダイニングバーで店名もごちゃごちゃしていて、メニューも飲料も何でもありみたいな。お客のブログでは"いいかげん"な感じとか。
無は当初仏教的な言葉の選択から、後0と無は化学調味料の無添の意味、1980年からの無印良品の人気で、高級ブランドに対するノーブランドの、肯定の反対の世界もあると知ったことが大きいですね。
ギャップ店名 ⓢー (追加2021.9.10)
聴くと読むとのイメージの大きな差、「村さ来」の居酒屋の創業者の経営論を読んだ中にそれが大事と主張されていました。
これ以外にも新しいオーナーの記事を読むとSNSの時代の考え方が載っています。お客から情報が勝手に飛んでいく時代の中、いかにギャップをつくり記憶に残る工夫をするか、サプライズを提供し想像を裏切る仕掛け。ギャップを楽しむ時代と言っています。
浅草デンキヤホール
1905年開店
麻布十番サクラランドリー
2012年
このHPでも『仮装をまとった言葉』で当て字や数字で表す店名をあげています。
『 継ぐ名前 Ⅱ 継ぎ方百選』で家族の商売や引き継いだ店の元の店名を書きましたが、これらの記事にプラスして写真の喫茶店「デンキヤホール 浅草 1905年」は名前の通り元電気屋さん、新しい居酒屋「高丸電気 渋谷 2020年」は父親の商売。元の商売名「ヴィネリアサクラランドリー 麻布十番 2012年、今はランドリーは付いていない」。洋食「筆や(実家の筆屋) 日暮里 1997年」そのまんまの「元酒屋 銀座 1984年」
喫茶店は転職が割と容易なので元の関連するものの名のままに「がまぐちや(もと巾着のような袋物の商いの名前) 湯島 1976年頃」「田多岩(父親の畳屋を改装) 久が原 2005年」「ニット(編み物のニット 先代がメリヤス工場経営) 錦糸町 1966年」「MISHIN(ミシンーオーナー服飾デザイナーとスタイリスト) 三宿 2012年」
「車屋 新宿 1963年、本店2018年藤沢市に移転」はいろいろなタイプの食べ物屋を展開。由来は車のイメージ、料理とサービスの両輪で走り、お客に提供していく姿勢を表しています。
他に江戸時代の「車屋萬兵衛 芝明神内 江戸買物独案内1819年刊」、蕎麦屋「車家 八王子 1972年」。
ネットでは300年以上の老舗長野県木曽路「くるまや本店 1716年頃、蕎麦屋は1936年から」があります。創業のころから製粉・精米業を営み、水車で製粉していたとあり、水車の車や歯車からくるまやになったのではとお店のHP。
屋がつかない喫茶店「車 幡ヶ谷 1972年」はまた別の理由がありますね。
先に大阪のラーメン店をあげましたが、ずっとでバズっていた「天翔る牛の閃き(漫画に出てくる『天翔龍閃ー『るろうに剣心』天翔ける龍の閃きという必殺技名』)」のような焼肉、居酒屋、ラーメン、カレー店などは男性客が多いので、ギャップ、びっくり店名は多いのです。
水道橋冨田書店 2013年
学芸大学鳩ノ湯 2019年
「太美屋 奥沢 2017年」、旅か足袋でしょうか、太く美しく串にさす焼き鳥をあらわす造語。
古民家のリニューアル店は以前にもアップしたように元の店を継ぐような店名があります。写真の店は外のファサードを元書店のままにダイニングバー「冨田書店 水道橋 2013年」。
親族がやっていた銭湯からの「鳩ノ湯 学芸大学 2019年」、銭湯は廃業が増えているので、カフェ等にリノベーションする事例がありました。全国的に有名な「ささら西陣 京都市 2000年」のようにカフェが多く「1010cafe(イチマルカフェ、セントウとも読めます) 曳舟 2016年」や「rebon Kaisaiyu(レボン カイセイユ) 下谷 2020年」、レボンは再生を意味する英語reborn、後ろは元の名で快哉湯。
以前の商売のリノベーションとは違う店名もあります。まるで眼鏡屋のような居酒屋「.megane(ドットメガネ) 神泉町 2010年」敢えて居酒屋の看板はなくメガネのイラストと店名のみ、由来はわかりやすいオーナーのメガネからの愛称とどっと混んでしいドット。
パブ・西洋料理店「BEUPOQE(ビスポーク) 中野 2012年」はbespoke(オーダーメイド、仕立て屋)の末尾をqeに替えてお客と一緒に仕立てていきたい思い、外国語なのでギャップはないと思いますが・・・。
食べ物屋間のギャップは以前もいくつかあげてます。
『西洋の仮装』『中華よおまえもか』など。少ない鮨屋も近頃は外国人のオーナーもいるので増えていくと思います。食べログには「鮨エンリケ 銀座一丁目 2021年」カナダから進出「KINKA(キンカ) 六本木 2018年」「 鮨 Sublime(本店スプリムは麻布十番イノベーティブレストラン) 渋谷 2021年」。後ろの2店は宣伝もあり有名店なのでギャップはないでしょうね。「eat(いいと) 麻布十番 2016年」は鮨屋というより鮨ダイニング。
ギャップのある店名は高級店には少ない傾向ですが、「モンスター 西麻布 2015年」はフレンチ、化け物、怪物の英語のように聞こえますが、モンはフランス語の私の、スターは英語の星の造語で私の星。故郷・徳島の生産者さんたち、ワイン生産者、そして私たちもモンスターとして輝かせたい想い。読みにくいけど読めればわかる「T A QUE À LA BOUNET(タカラブネ) 白金 2019年」は和食とフレンチ両方提供する割烹。由来は王道の苗字の船と名の宝の一字づつを採ったもの。
一風変わったセンスが光ると評される同じ方のプロデュースの同じタイプの店名なので、まとめて一つといえば一つ、よく考えに考えた店名ではあるのですが・・・。
ネガテイブ言葉あり唯一無二な聞いたことがなく、しゃべり言葉多数・・。、口にしにくい言葉が多いようです。「考えた人すごいわ」「これ半端ないって!」「どんたけ自己中 荻窪 2019年」「うん間違いないっ 中野坂上 2018年」写真「リップを塗る前に 千歳船橋 2020年」等。高級食パンとは思えない店名です。現在も増殖進行中で歩いていてもエッと二度見しますね。作戦成功でしょう。
お客の対象を万人、すべての老若男女とひろく、店名の付け方は誰でも知っている言葉から、ひらがなを入れ覚えやすくありきたりでクレイジー志向だそうです。敢えて野暮でダサさを突き抜けてカッコよさを追求しているとのこと。
「考えた人すごいわ」「これ半端ないって」「真打登場」「美味しくて、懺悔」「すごいパン屋」等自画自賛系はは今までもありましたが、「どんだけ"じこちゅー"」「おいなんだこれは!」「非常識」「あらやだ奥さん」など人を責める系が新しい感覚ですね。(2021.9.10)
アルファベットの付け方さまざま
ブログ記事に載っていたのはヒット数を増やす店名とは真逆の、ネット検索からも隠れるため、単純な数字、アルファベット1,2文字のみの店名、ホームページも創らない店も出できているとのこと。
確かに大量に検索され、時間がかかり絞りにくいです。地名や業種も頭に入れなくてはなりません。
略語はその業界ではわかるのですが、世に出ると意味不明な言葉が多いようです。一番多いのは外国語の頭のアルファベット組み合わせ。あまり店名には向かないと思うのですが・・・。ただアルファベット一字二字は商標権は取れないそうなのでこの点は有利です。
アルファベットの一字は上の項目でアッブした店名とは真逆の、イメージは限りなく0に近い、とても勇気がいる店名です。少なくてもお客の側にはなにも与えてくれない店名。レストラン、グリル、カフエ、オイスターバーの説明の方が重要になっていました。
この分野の店名は庶民的な居酒屋は少ないですが、コーヒー店から高級フレンチまで広い業種に見つけることができます。
■ イニシャルとプラスする
写真のとんかつ屋「JS(ジーエス) 新橋 2018年」はプロデュースしたフレンチシェフのイニシャルが店名になっています。
フレンチ「T・R(ティーアール) 恵比寿 2001年」経営するご夫婦の頭文字。「BLTステーキ 六本木 2014年」フランス人シェフの名前Bistro Laurent Tourondel(ビストロローラン・トゥーロンドル)。
「NtS coffee Tokyo(エヌティエスコーヒー) 南麻布 2018年」はオーナーのイニシャルとオーストラリアからのコーヒーでNorth to Southの略の店名
2000年代から氏名の2文字から苗字か名前かの1文字(『一文字』)が増えました。2文字にすると読みは長くなるのを嫌っての流れでしょう。
イタリアンはカッパと読む"K"、度々使われています。皆イタリアン、「オステリアカッパ(鴨が付く苗字で鴨の看板) 練馬区桜台 2008年」「Osteria da K(オステリア ダ カッパ) 銀座 2014年」「Birreria Kappa(ビィレリアカッパービールを飲むところ、イギリスのパブのようなの意味の店主栗原氏のイニシャル) 門前仲町 2016年」、皆さまシェフ氏名はカ行。
「SALON DE KAPPA(サロン・ド・カッパ) 麹町 2010ー2021年」(2度アップ『++プラス記事のサロン』みんなで・・・の『サロン』)、その時は不明でしたがK(カッパ)の由来は地名の麹町と紀尾井町の頭文字で、サロンは大人の集まって楽しめる場所だとか。
かつてイタリアンの広尾にあった人気店「アッカ」は遠くに移転しましたが、イタリアン"H"のアッカは多く付いています。
このHP3度め登場の「イル・リストパスティフィーチョ・ダ・アッカ(アッカの前半の意味はパスタ工房の意味) 千駄木 2016年」ベジバール「高円寺アッカ 高円寺 2009年、中野、神楽坂、恵比寿姉妹店」「TEATRO ACCA(テアトロアッカー原劇場) 豪徳寺 2017年」「H acca(アッカ) 江戸川橋 2020年」「SESTOSENSOH(セストセンソアッカー伊語第6感に名前のヒデ) 渋谷 2012年」皆さん、ハ行の氏名のシェフオーナーたち。
更に多いのはフランス語読みアッシュ、カフェやケーキ屋にも付けています。アッシュは英語の灰、美容業界ではグレーカラーの呼び名でも使ってややこしい面もあります。
英語のエイチはチョットと声に出しにくく難ありで少なく一店頑張るのは有名山田宏巳シェフの「テストキッチンエイチ 表参道 2018年」。
F(エフ)、イタリア語はF(エッフェ)、は上記人気のハ行の"フ"の表記に使います、富士『Fuji』のように。
今も記憶に残る難しいイメージの差を考えたのは「リストランテF(エッフェ) 銀座 2015ー2018年」、2度ほどアップした軽井沢の「Fogliolina della Porta Fortuna(フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ)」が本店を閉じて銀座の商業ビルにオーブしての挑戦でしたが、3年で閉店。そこには大型店「F」に軽井沢の一日一客の略して「F.P.F.」の料理を求めたお客とのギャップ、溝があったようです。
先にアップの「グリルF(『一文字』)」から、食べログにはカフェや喫茶店も載っていますね。頭に付く業種が大事の見本。「Gallery ef(ギャラリーエフーオーナー淵川金属事務所の頭文字) 浅草 1997年」「ブラッスリーF 大田区山王」洋食「レストランF 四ツ谷」フレンチ「ラトリエF 大森 2016年」。
同じイタリアン「S(エッセ) 恵比寿 2018年」料理教室も開催の清水シェフの頭文字です。「Speranza.S(スペランツァエッセー希望の意味の言葉とイニシャル) 駒沢 2011年」。
他にフランス語はY(イグレック)、名前の「Yigrec 鷹番 2009年(再掲)」、苗字「エムズキッチン 恵比寿 2003年」「Restaurant M(エム) 牛込柳町 2009年」「le traiteur K (ル トレトゥール Kーそうざいや+シェフのイニシャル) 東麻布 2016年」。時代の流れのなか、いかに頭や尻尾が工夫しているかわかると思います。
☆ わかる人にはわかる?
現在とても増加中なのは謎解きのような組み合わせの店名、ネットを見てわかるもの、まったく情報の得られないものとあります。
店名としてはギブアップの長さ、鮨レストラン「3110NZ by LDH Kitchen(サンイチイチゼロエヌゼットバイエルディーエイチキッチン) 中目黒 2020年」。3110は鮨さいとうの数字当て字、NZは併設の現代美術ギャラリーNANZUKAの略で最後は経営する飲食会社名、由来は難しくないれど、ウーン、おさらく「3110」だけが店名として呼ばれるでしょうね。
反対に一字店名の「喫茶[ε](キッサエ) 中野区本町 2015-2020年」は、元美大生のオーナー、壁に未完成の絵を描き続けている、お客様を「絵」の中にお迎えする、そんなアトリエのようなお店です。他バル英語victory、勝利のVサインから「キッチンV 早稲田 2012年、一度閉店Vplus(ブィプラス)として復活」
フレンチ「X(AIX:Sーエックス) 外苑前 2017年」のように一字でもエックスと読みはおおくなる場合もあります。エックスは地名、修行先のフランスの古都エックサンプロヴァンス( Aix-en-Provence)から。
「M2(エムトゥ) 広尾 2020年」は苗字の頭文字Mと牛肉の産地松坂のM。
個人的になぜと思う割烹「NK(エヌケイ) 神楽坂 2020年」、後ろに付いている「Nanpeidai Chef's table featuring Kakuland」の頭文字から。料理人角谷氏のテーマパークを模した愛称カクランドで良いと思うのですが、同じグループの洋食のシェフのアイディアを形にしているスタイルからではあります。
日本式カレーでJapanの「J's(ジェイズ)カレー 北千住 2014」、「NCカレー 根津 2017年」はNATURAL CURRYの略。
写真カフェ「CBC(シービーシー) 武蔵小山 2018年、2020年表参道店もあり」coffeeコーヒーとbeefビーフとCanivaleカーニヴァル。 コーヒー店「B2(ビースクエアード) 清澄白河 2020年」はB²、Bの2乗の意味で店のガラス戸にパンbreadと豆beanと書かれています。
「T’s STEAK HOUSE(ティーズステーキハウス) 恵比寿 2019年」は本店の「TORAJI」とTボーンステーキのTの字
「DS(ディーエス)100%カレー 立川 2013年」はフランス語『Devnir Sourire』は笑顔にするでカレーで100%笑顔に。
ビジネス系でロンドン発が売りの串カツ「 GDF KITCEN(ジーディーエフキッチン) 道玄坂 2008年」は『Gastronomic Deep Fry(ガストロノミック・ディープ・フライ)』の頭文字。食通が通い詰める串揚げ屋を目指すそう。
想像しにくいのが「鮨m(スシエム) 表参道 2019年」、氏名ではなくワイン用語のマリアージュのm。オーナーソムリエの鮨と日本酒・ワインのペアリングがメインですが、小文字のmの選択にもコンセプトがあり、小文字の流れるような曲線が日本文化に通じています。
「L.S Cafe(エルエスカフェ) 清澄白河 2012年」はLifeとSmile「ROFL(アールオーエフエル) 代々木 2015年」床の上で転げまわって笑う意味の英語の略語。
頭だけにして略したダイニングバー「Sta(エスティーエー) 渋谷 2019年」。レストランだけでなくギャラリーも併設で駅、Station=ステーションの意味で人々が交差して何かを発見していく場所としたいコンセプト。
フレンチ「Restaurant Re:(アールイー) 中目黒 2020年」ワインバー「re.(アールイー) 松陰神社 2020年」同名の2店。先が日本各地の郷土の料理と食材の再発見(“(RE))” discovery)の意味、後の方は頭にreがつく単語のストレスからの『release(解放)→relax(安らぎ)→reset(調える)』というサイクル略
カフェ「and C(アンドシー) 千駄木 2020年」はCがつくコンセプト(Coffee・Chocolate・Crossing・Connect)、アンドの前はその人が過ごす大切な時間だそうです。西洋各国料理「LAND A(ランドエー) 吾妻橋 2020年」日本語のコンセプト(安心安全・愛情・暖かい・飽きない)から。
単純にホテルのレストランのイニシャルと名前で「restaurant G(レストランジーー新宿グランベルホテル内) 歌舞伎町 2013年」「BistroW(ビストロダブリューホテルウィング内) 四ツ谷 2014年」「ACKitchen(エーシーキッチンーACホテル・バイ・マリオット内) 東銀座 2020年」本屋のカフェ「J’s Cafe(ジェイズカフェ) 駒込 2009年」。同名の『JICA』主催の週替わり世界のご飯提供のカフェも。
お店側の意見、「K+ 西麻布 2017年」『好き嫌いが多い、本場イタリア郷土料理やフレンチのハイセンスサービスを求めるお客様には向いていないお店になります。』とお店のHP。この2字で「カゲロウプリュス」と読みますが、前出の「エクアトゥール」の夏の三カ月限定の店名カゲロウの移転後の店名。夏に現れる幻想的な陽炎のように短期間でネットで評判だったので、この店名でも大丈夫という自信の店名でしょう。
細くて狭い裏と隅の場所
食べ物屋の店名は以前は「ワールド」が一番広いイメージ店名、日本語の「世界」にも人気がありました。
インターネットが世界のあらゆる場所を手の届く感じ(あくまでもイメージですが)を与え、それで若者は実生活では遠くには行かず、狭い世界で暮らすようになっているとか。
世界の果てには何もないと思ってしまう、世界は狭いという感覚が蔓延しているようです。
◆ 裏うらura~ラ
居酒屋「裏や 池袋 2011年」カフェ「Uradana(ウラダナー江戸時代の路地裏の建物の裏店の意味?) 池尻 2012年」居酒屋「裏NO庭 恵比寿 2010年」「Ura庭 渋谷 2013年」。ビジネス系居酒屋「ウラニワ 調布市 2011年1号店」はイメージから、いい匂いと楽しそうな雰囲気に誘われて隣の裏庭を除いてしまう、近所の人が気軽に出入りし、会話と料理を楽しんでほしいコンセプト。
皆場所として表通りにはない店ですが、一番らしいのは「裏庭ラーメン 新橋 2019年」。和フレンチの高級店「庭〜Garden of four seasons」の昼の営業のみの限定期間の二毛作店でしたが、夜の営業の本業店の「庭」の逆で「裏庭」で今は無期限にやっています。
英語の裏庭の『バックヤード』カフェ「バックヤード 学芸大学 1997年頃」「ノウラ」とおなじ付け方の「シェアーズ」2号店「シェアーズバックヤード 勝どき 2019年」。日本語だと今はお客が立ち入らない事務スペースの呼称になっている様。
〇 狭い場が好き?
屋根裏を広めたのは「attic room(アテックルーム) 渋谷 2005年(『ノスタルジーと子供時代』掲載)」英語の屋根裏の意味でビジネス系の会社名になり、昭和物件のリノベーション物件をカフェにしていきました。atticを冠する店名も数店あります。
関連しないイタリアン「ATTIC(アテック) 飯田橋 2014年」は隠れ家古民家レストランのキャッチコピー。
ビジネス系カフェバーの初期の「SOHO'S LOFT(ソーホーズロフトーこの時代のアメリカの最先端の地名ニューヨークのソーホー地区に多くの芸術家がアトリエとして倉庫を改造したロフトに暮らしていた、ロフト文化発祥の地) 渋谷 1979年、既に閉店」(再掲『アメリカがすき?』)、写真の老舗喫茶店「コーヒーハウスロフト 神田 開店年不明」
その後に日本語そのままの「やねうら 銀座 1995年」ダイニング「yaneura 蔵前 2012年頃」は雰囲気も屋根裏とか。ほかに最近は頭について、ビストロ「屋根裏のパリ食堂 中目黒 2012年」カフェ「屋根裏pono(ハワイ語で癒し安らぎ) 渋谷 2012年」ダイニング「ヤネウラ 中目黒 2013年」「YANEURA byTiered(ヤネウラ バイ ティアードーTieredは系列の会員制バー店名) 渋谷 2015年」
小屋は外国語が昔から優勢です。屋敷よりも落ち着くから?、山好きな国民性なのか山小屋が多数。このHPでも既に5店ほどアップ済み。
比較的新しいカフェ「HUITE(ヒュッテ) 玉川学園 2014年」自然派グリルバル「Hutte(ヒュッテ) 原宿 2016年」カレーダイニング店「山小屋 曳舟 2011年、既に閉店」
小屋だけでの意味での和食「樽小屋 新橋 東京いい店うまい店1967年掲載」フレンチ「Hutch(ハッチ) 吉祥寺 2012年」「レストランテ・コット西麻布 2005年」イタリアン「La Capannina(ラ・カパニーナ) 麻布十番 1994年」「la capanna(ラ・カパンナ) 芝公園 2011年」「ラ・カパンナ 曙橋 開店年不明」英語の「Bistro café BARN(バーン) 西新宿 2011年」コーヒースタンド「HUT(ヒユッテ) 江古田 2018年」
小屋の意味のアメリカから進出のハンバーガー「シェイクシャック 外苑前 2015年」の影響かシャックも増えています。日本語とおなじようになぜか食材+が増殖中です。
狭いか広いか、家によっては違う、でも工場は広い倉庫、狭いガレージ、車庫,納戸。実際元倉庫のカフェ(「カフェソウルツリー 二子玉川 2012年」)ラーメン店(「ユージラーメン 清澄白河 2018年」)やハンバーガー店が多いようです。
どちらにしても、人がいる空間ではなく、車や道具類やいらないものがある物置小屋で、食べ物屋にはほど遠い場所。これが意外に頭や尻尾だけでなく、そのまま付いています。
洋食「デポー656(フランス語倉庫、656は不明) 渋谷 1974年」、カフェ「ウエハウス(英語warehouseで倉庫) 渋谷 1980年」ダイニング全盛時代の豆腐料理店「豆納戸 目黒 2003年、既に閉店」地名付けての「淡島倉庫 池ノ上 2015年」はビアバル、同じく「GARAGE(ガレージ) 一之江 2008年頃」定食エスニック料理「Garage(ガレージ) 小岩 2009年頃」ホンダのバイクが店前にあった早期に閉店してしまった「ラーメンガレージ!! 千歳烏山 2011ー2012年」「納戸 代田橋 2017年」は立飲み屋とギャラリーという珍しい組み合わせ(ネットにはナンドナーレなるアートの催しもあり)。
「EMPORIO(エンポリオ) 学芸大学 2006年」中古家具も売っているカフェダイニングで伊語の倉庫でものが集まる場所とする意味。「EMPORIO」は他の店では市場や百貨店の意味としているところもあります。
「STORAGE(ストレージ) 西麻布 2019年」は個室ダイニングで何故か倉庫・物置をテーマにしている店。
サードコーヒー店として名の上がる「Cafe Obscura(カフェオブスキュラ) 三軒茶屋 2009年」「Obscura Laboratory(オブスキュララボラトリー) 三軒茶屋 2011年」。カメラオブスキュラがラテン語の暗い(obscura)部屋(camera)でホールカメラのこと。後にオープンした「オブスキュララボラトリー」が暗室の意味としていて、街の風景や自分の気持ちを映し出す静かな場所をつくりたかったそうです。
飛行機の格納庫hangarの「The Coffee Hangar(ザ・コーヒーハンガー) 渋谷 2012年」はテイクアウト専門カフェ。北海道釧路市のライブハウス16番倉庫の地番からの居酒屋「36番倉庫 本郷 2014年」。
ホントの木造倉庫のリノベーションは「イリヤプラスカフェ」の2号店「イリヤプラスカフェカスタム倉庫 田原町 2012年」
食べログにも本当に車を展示した「カフェガレージ 立川 2013年」「ガレージコーヒー (Garage coffee) 四ツ谷 2015年」やアメリカンなハンバーガー店「L.A..GARAGE(エルエーガレージーロサンゼルス?) 2015年」
探しにくくて狭い場所はとても選びたくない不利な条件ですが、そのネガティブさを最初の頃はちょっと洒落た店名で目立たせ、ポジティブにしていました。しかし現在は身構えることなく入れる何がそこにあるかわからない空間のイメージを作っています。
暗くて狭い穴、和風スバゲッティ「壁の穴」と漫画テレビアニメ『虎の穴』の影響が大きいようです。中華は熟語の『虎穴に入らずば・・・』でしょう。あまり他人には知られていない穴場の意味も含まれています。
ラーメン店「鶏の穴 池袋 2008年」「酒の穴 銀座 2015年」イタリアン「空の穴 沼袋」パスタバー「あなK"URA 五反田 2012年」。地名にもある「狸穴(マミアナ、タヌキ、ムジナのアナ)」も。さすがに落とし穴はバーだけ、宇宙の見えない巨大穴の「Blackhole Coffee Roaster(ブラックホール) 町屋 2018年頃」食べログに一店のみ。
イタリア語の穴、穴蔵の意味の「ブーカ」も意外にありました。「ブーカデジュンタ(ジュンタは名前) 自由が丘 2008年、表参道から移転」「ブカマッシモ(最高の穴蔵) 門前仲町 2016年」は路地裏のイタリアがコンセプトでブカ、穴蔵はトスカーナ地方によくある店名だそうで、『最高に楽しい穴蔵』したい想いとマッシモには恩人の名前でもある。ほかに三田の穴場になりたいことからの「ラ・ブーカデミタ 三田 2013年」
▼ 奥の路地へ
写真「ロジウラ(再掲『西洋の仮装』)」のような目立たずマイナス要素高め場所名をあえて店名にしています。2020年に新エリア日比谷オクロジがオープンしています。
「俺の・・・」の隆盛が影響してます。ゆったりした空間、行き届いたサービスは二の次三の次としたレストラン。洋系ののレストランの最新情報の雑誌を読んでもターブルドット系の狭い店で知らない同士で一緒に食事を楽しむ店が増えているとのこと
別の項目で狭い世界を作り、親近感で勝負する店(『狭い場の頭と尻尾』)を書きましたが、立ち飲み、スタンド店が増え、さらに加速しています。
これに少しプラスして皆路地裏にある焼きとん「路地 新宿三丁目 2003年」カフェ「café&bar Roji 阿佐ヶ谷 2006年」「ロジノ木 大岡山 2011年」バル「ROJICA(ロジカ) 浅草 2012年」。
居酒屋に似合う店名、開店年が不明ですが「路地裏 品川 開店年不明」「路地や(Roger) 高輪 開店年不明」。
ちょっとかわった屋台が3っ並んだようなベシナム料理店「ecoda hem(エコダヘム) 江古田 2013年」地名の江古田のヘム、ベトナム語の路地を組み合わせた店名。
そのため個々の店名には○○屋のように屋の代わりに付けています。地名と「串屋横丁」「ホルモン横丁」等食材につく例が多数。ネットではその近さゆえに出会いの場と化しているそうです。
洋系は東京では閉店したイタリアン「Al vicolo(アルヴィコロー路地にて) 千歳船橋 2000年前後」しか見つられませんでしたが、全国では数店あります。仏語のruelle(リュエル)も同じでした。猫の額と同様に狭いイメージ、イタリアンバル「Covo dei gatti(コーボディガッティ) 尾山台 2010年」は路地裏にある猫の隠れ家の意味。
これらのタイプ以外にも『狭い場の頭と尻尾』のように頭に付く店も食べログに載っています。
スミ、端のことでは洋食「キッチンすみっこ 蓮沼 2011年頃(再掲)」、カフェ「Cafe Sumicco(カフェスミッコ) 東池袋 2019年頃」はお店のHPに『部屋や街角やたくさんの人の中にあるすみっこ、力を抜いていい場所にお立ち寄りください。』 ★TOP頁へ★(ネガの中のポジ、表から裏へ) ☆雑の世界TOP頁へ ☆ゼロ・無の世界TOP頁へ ☆動く言葉ー動詞系TOP頁へ
雑の世界
雑貨はべつとして雑草、雑魚はあまり良い意味ではありませんね。
居酒屋「ざこや 下北沢 1968年、2006年改名最初雑魚や」が古くから下北の顔的存在。「雑魚 新橋」「雑魚や 葛飾区堀切」「雑魚亭 虎ノ門 2020年」いろいろな種類の小魚が入り混じっている、取るの足りないもの。
居酒屋「雑草家 青山 1999年、今は焼肉薬膳となっています。」「雑草庵 池袋 2000年」「ZASSO 中目黒 2000年代」、コーヒー店「雑伽屋 学芸大学 1978ー2021年」は雑貨好きのオーナーが「雑貨屋」ではほんとに売っていると思われるので貨の字をお伽噺の伽の漢字に変えての命名でした。
食べ物系は雑穀、「cross-bred kichen(クロスブレッドキッチン) 代々木公園 2002年」は雑種、「佐賀雑穀 渋谷 1966年」は佐賀県の郷土料理で体にいいもの、美味しいものをの想い
雑と同じ意味でがらくたの「我楽多家 国分寺 2006年」「我楽多酒場 新宿 2009年」「我楽多酒房 武蔵小山 2013年」ガラクタがいっぱいあるバル「Garacutta(ガラクッタ) 新高円寺 2012年」、音が面白いので当て字がほとんどではありますが・・・。
英語の「ジャンク堂 明治神宮前 2012年」はラーメン店。ジャンクの名は最初大宮の「ジャンクガレッジ」という混ぜラーメン店。
他コーヒー店のように聞こえる「ジャンクコーヒー 中野区南台 2006年」お店のテーマ、ノンジャンルの料理、年代、デザイン、国籍が混在する雑然さを大切にしたい(at homeのHP掲載)
再度の読みにくい店名
なかなか、見つけずらいのはこちらも同じ、検索で見かけたもののみです。
居酒屋「赤坂聳え(アカサカソビエ) 赤坂 2007年」は父親の名前『聳(ソビエ)』から。居酒屋「鰾(ウキブクロ) 代々木 2011年」、魚の部位の浮き袋、海鮮居酒屋だから?。
「艪(KAIーカイ) 代々木上原 2013年」船を漕ぐオールのことで、大海へ出ることを意味するそうです。居酒屋「讌(ウタゲ) 神保町 2016年」この難しい漢字は『宴』とおなじ意味、酒盛り、くつろぐ、美味しいものを楽しんでもらえるお店にしたいそうです。最新オープン居酒屋「卯水酉(ウミトリ) 四ツ谷 2021年」、当て字と思ったら酒造りの始まりの11月の最初の卯の日、完了するのが酉の日。日本料理「GINZA豉KUKI(クキ) 銀座 2019年」長野の味噌会社の発酵食品割烹とか、世界最古味噌ルーツで大豆にカビを付けて発酵させた「豉(クキ)」から。さすがに読めないので店名はローマ字並列表記です。
ラーメン店「素和可(ソワカ) 高円寺 2012年」は般若心経の娑婆詞(ソワカ)の字を変えたもので、成就、最後につけて幸あれ、祝福をの意を込めた語。「多々豚湯(オードプル) 茅場町 2012年」は豚系いっぱいのラーメン店でしょうか。
焼肉「思食(オボシメシ) 赤坂 2020年」は思い出に残る食事時間を過ごしてほしい思いのコンセプト。
中国料理の「慈華(イツカ) 外苑前 2019年」華は中華ですが、食材の生産者を含め素材、料理を慈しむ想いを込めたい。
残念ながら由来不明の懐石「簓(ささら) 調布市 2010年」「漣(サザナミ) 竹芝 2017年」「漣桜ト桃蕾Leo-to-Tora(レオトトラ) 下北沢 2013年」
改名以前も覚えにくかったイタリアン「エルバ ダ ナカヒガシ 西麻布 2016年」(再掲)は今年改名して「草片(クサビラ)」に。野菜の古来よりの総称だそうです。イタリア語の「cusa-villa」とも書いていて安らぎの地、里、郷等癒しの場所の意味も付けています
ネットで見つけたのはともに居酒屋「八八八 自由が丘」写真の「八八八 本郷」、先はミツバチ、後はハッパヤ、和食銀座里仙」のショップ「八八八 銀座 2019年」は「hachiーハチは地番八丁目八番地八号」に読む。漢字は便利というか、複雑というか・・・。
数字に罪はないけど
中国は意外に四は大丈夫で、四方を守る四神、世界を表す四海、四天王、文房四宝、四芸。中国でも音を全く気にしないわけではなく、鬼、亡者を表す意味で同音の亀は好まれていません。
平安時代の陰陽師活躍の厄年から忌み語ではありましたが、中国同様の『四天王』、重要な宮家『四親王家』室町時代の所司職『四職』明治以降の呼び名『四聖』 。
別読みでヨツの音では姓名の『よつの姓』、多くの紋、文様で『四ツ目』『四つ菱』『四ツ目金輪』結び目の『四つ結び』等。『ヨツ』の言葉は寄せ合わせる意味の縁起良い、めでたい言葉でもあったのです。
共存の時代から、近世、江戸時代の庶民から避けるようになり、四は積極的につかうことはないと思います。 現在も数字の世界は4が避けられる状況。シ、死に通じる音のためだけですか、変わりなく続いています。
カフェ「四歩(シッポ)カフェ 三鷹 2011年、吉祥寺に移転」オーナーの誕生日が4月で、4の数字も好きで4番目の店、4畳の広さと4がキーワードになっています。
居酒屋チェーン「四文屋(シモンヤ) 新井薬師1号店 1998年、写真は自由が丘店2012年開店」は1768年に鋳造最低銭の4文銭、江戸時代末期に4文均一価格で品物を売った大道商人。鰊、芋,スルメの煮つけ、イカ焼き等売っていた、今の回転寿司のような感じでしょうか。
お名前の語呂合わせ「四四A2(ヨシアツ) 広尾 2016年」はぶっ飛んでいる、イノベーティブ店か、という意見もある日本料理店。料理が独学の料理人で、縛りがないからの店名かな。
ビジネス系の「四阿(アズマヤ) 品川 2018年」懐石料理店、漢字は四がありますが、読みは変えているタイプ。東屋とも書く庭園にある小さな休憩所のこと。
熟語も四季、四天王、ビッグフォーとか、四大陸とかヨン、英語フォー、仏語キャトル等読み方をヨン、フォー、キャトル、クアトロにして付けています。
イノベーティブ「Cle4(クレキャトル) 立川 2020年」は日本の四季の美味しさと愉しさ、食材を大切に、持つ魅力最大限引き出したい想いをフランス語鍵と4に込めたそうです。
写真のカフェ「No.4(ナンバーフォー) 四番町 2015年」「UN QUATRE(アンキャトルー1-4番地)神保町 2005年」「クアトロ・ヴァッリ(四ツ谷の意味) 四ツ谷 開店年不明」スペイン料理「ラコシーナ・デルクアトロ(4丁目のキッチンの意味) 高円寺 2014年」インスタ映え専門店かと思うカフェ「よろず茶屋444(ヨンヨンヨン) 浅草 2018年頃?」のような住所が多い傾向
十に足りない九、四九(死苦)四九八九(四苦八苦)など、語呂合わせで、クロウするクルしむとして以前は商売する人には嫌われる数字でしたが、店名は現在は結構あります。29(肉)の語呂合わせがとても多いです。
勝負の心意気で (追加2022年02月21日)
緊張感をもつ組み合わせがあります、賭けのような丁半のような語句を使った店名。
賭けることは世間的には褒められたことではないのですが、人生にはそういう時があります。
鮨屋「一可八可(イチカバチカ) 芝大門 1970年」割烹「賛否両論 恵比寿 2005年」。居酒屋「イチカバチカ 恵比寿 2016年」は二つの店名ラーメン「一風堂」のイチ焼鳥「八兵衛」のハチの合体でうどん酒場。「のるかそるか 大門 2012年」無国籍「サイタブリア 西麻布 2001-2010年」は、AIRBATICの逆にして俗語ののるかそるかに意味。
本文でアップの「鮓有無(ユウム)」は不明で何とか知りたいとネット検索しても、お客のブログは『うーむ(有無)おいしいも一説』とありますが、店主の話の載っている記事を読んでもわかりません。有るか無しか、あることないことの意味が一般的で、お客にお店から握る鮨を問うているのでしょうか。
再掲になる同じくアップ済の鮨屋「はっこく」も白黒をはっきりつける意味、あえて姓名も場所の銀座も付けず「はっこく」と聞いただけで皆が鮨屋とわかるよう精進する心意気のようです。
賭け事では居酒屋「賽子(サイコロ) 西荻窪 2020年」という店名もあります。オーナーの大祐の名前からサイコロの仏語「Les des(レデ) 西麻布 2019年」はイタリアンで仏語の店名、ダイスは英語の読み替え、さらに仏語でこだわらない姿勢、個人的にはクルクルひっくり返る感じです。
食べログには居酒屋「無制限一本勝負 亀戸 2011年」なんて店名も。「一本」はこれ一つ、これのみのイメージで勝負の店名、大阪から進出の「一本堂 大阪都島区 2013年」は食パン専門、他に厳正商品を扱う薬膳「日本橋1PPON 日本橋室町 2019年」焼売酒場「一本堂 二子玉川 2018年」等。 ★TOP頁へ★(ネガの中のポジ、表から裏へ) ☆雑の世界TOP頁へ ☆ゼロ・無の世界TOP頁へ ☆動く言葉ー動詞系TOP頁へ
動く言葉ー動詞系
店名に使われる漢字は地名や風景の名詞、美しい、楽しいの形容詞などイメージが浮かびやすいものでした。
今増えつつあるのは動詞の店名。ホントの最初は動詞としてではなく、洋食の開、開く、洋の替え字の養、養うと中華の來、来る、賀字として組み合わせての音読み中心の使い方でした。その後動詞の動いて変化していくイメージが好まれ一文字の訓読み店名が付いていきます。
5パターンの活用形、五段活用の未然形・連用形・終止形・連体形。命令形があります。
最初の動詞いろいろ
最初の動詞は『来る』、「宝来(蓬来)」「来福亭 人形町 1904年(再掲)」賀字の系列。増えたのは最初のラーメン店から中華の「来々軒」から系列が今も変わらずあります。上の写真のように名前だけ継いでいる店がほとんどすが、「来集軒 浅草 1950年、1910年創業の製麺所から」千葉にある「進来軒」のように関連がある店もあります。都内にはないですが中華チェーン店「日高屋」の創業時の「来来軒 さいたま市大宮 1973年」のように、来は今は多くの店に付けています。
以前アップ(流行ー開港、西洋、開化)の西洋の洋の字の替え字の『養う』、開化の『開く』、「精養軒」が有名になり熟語「養老軒」「滋養軒」のほかに、造語系牛肉料理店「快養軒 上野 『東京諸営業員録1894』掲載」洋食の「三養軒 麻布 1889年」「広養軒 浅草 1915年」「好養軒 御徒町 1923年」等。
今人気の『遊(あそぶ)』との「養遊軒 神田 1876年」もありました。京都には「精養軒」と同じく現在も営業中の「萬養軒 1904年」もあるように多くの洋食店に影響を与えました。
『開』は開化からの和食「開化楼 神田 1872年」「開華楼 神田 1890年」「開盛楼 本郷 1884年」貝料理店「開月 品川 『大東京うまいもの食べある記1935』掲載」など。
今も営業中の「新開花 神田明神下 1955年」は戦災で焼けた「開花楼 神田明神下 1877年」のリニューアルですが、ガイドに載っていた上記の開化楼」「開華楼」は同じ店かも。
蕎麦屋「進開屋」は由来は不明ですが、1931年に新築した建物が文化財として多くの記事がネットに載っています。
由来がHPにある天婦羅屋「葵丸進 浅草 1946年」出身の茨城県の旧領主徳川家の葵の紋(花言葉は平安と高貴)と角無き様すすむで丸進。
『進』と同じく名前に多く付いている『登』『昇』は上に発展するイメージ。『登』はトの当て字に多く「登喜和」「美登利」「千登利」など賀字のバリエーション、地名・生命の「や満登」「山登美」「八真茂登」が多くあります。
一字になったのは鰻屋「登亭 千住 1830年代開店(再掲)」。食べログには長い店名のラーメン店「陽はまたのぼる 綾瀬 2017年」
『昇』も同様で「昇栄楼 新橋 『酒客必携割烹通誌1885』掲載」中華に多く「昇龍 上野 1957年」「昇華 四ツ谷 1975年」居酒屋「昇 八丁堀 2015年」平仮名の「のぼる」「のぼり」も居酒屋中心に付いています。「地酒屋のぼるー幟 大井町 2013年」は日本酒を世界に盛り上げ次世代向けのぼっていくイメージの店名。
今は大きな勢力ラーメン店「大勝軒 中野 1951年、此処から有名な東池袋店1961年」は『大きく軒並みに勝つ』の造語、もうひとつの老舗「大勝軒 永福町 1955年」は由来不明。
賀字と思う千成(センナリ)や大成、成功の「成る」、地名や姓名に料理法熟成も多く付いています。
洋食「好成軒 日本橋 1919年」、最初の頃の訓読みの店名、後が続かなかったダイニング系のフュージョン「成ル 渋谷 1999年」。『為せば成る』の言葉から、現在は2013年開店の鉄板焼き「ウダガワ成ル」に変更。
造語に使いやすく、ただ由来がわかるのは少ない『成』。『鰻屋プラス』の中の「う成ル」は当て字唸るに鰻のうと成ると推測。蕎麦屋「成和喜(ナリワキ) 麹町 2021年」は文字通り『なごみ(和)、よるこび(喜)、そばを成す』が由来。ただネットをみていくとグループ名「僖成(キナリー元暗闇坂宮下)」と姉妹店「蕎麦切砥喜和(ときわー元蕎麦切宮下)」の字を入れ替え組み合わせているようです。
賀字と姓名が多数を占める鮨屋ですが、江戸時代に2店あり、「通い鮓 吉原仲町 『江戸流行細見1848』掲載」「笹巻き毛抜き寿司 神田 1702年頃(再掲)」
カモンには当て字が多いと思いますが、由来を上げ居てるのはないですが、帝国ホテルが一店。鉄板焼き「嘉門(カモン) 日比谷 1993年」は喜び良きことと出会う入口の門でcomeonに通じるとHPにあります。 音読みからですが、食べログには「華門」「花門」「香門」「珈門 北池袋 1992年」「かもん」など。写真は和バル「華門 浅草 2020年」は看板に「come on」の表記も見えます。同じ発音ベトナム料理店の「Cam on Pho(カムオンフォー) 大塚 2016年」、『Cam on』はベトナム語のありがとう。
日が昇るの英語『Sun Riseサンライズ』は多くあります。初めを好む日本人の旭、朝日、日の出(英語ライジングサン)の代わりに付けています。
『rise』だけの店名もそこそこあります。由来は皆不明なんですが、ビルの名「二子玉川rise」のHPには『太陽を登るイメージ』を託して新しい何かが生まれ育ってほしい想いとか。おそらく、他の店名もそれほど差はないと思います。
少しですが、他の外国語ではイタリア語イタリアン「Amdiamo(アンディモー伊語行きましょう) 六本木 2011年」「Venire Venire(ベニーレベニーレー来て来て) 神宮前 開店年不明、2021年新宿移転」英語のレッツゴーさあ行こうのスペインバル「Pero Vamos(ペロ バモス) 銀座 2007-2016年(再掲)」。なぜか天婦羅屋にも同じ意味のフランス語「On y va!(オニヴァーさあ行こう) 駒込 2018年」、料理にフレンチテイストがプラス。 ★TOP頁へ★(ネガの中のポジ、表から裏へ) ☆雑の世界TOP頁へ ☆ゼロ・無の世界TOP頁へ ☆動く言葉ー動詞系TOP頁へ
食べる・料理する動詞
食の動詞は『eatイーツ』『とcookクック』、ほとんど名詞扱い。政府がやっている今のクーポンのゴートゥイーツ状態。食ももちろん訓は食べるの動詞ですが、食事、食品、食堂、食卓と関連語が多量なので最近までは注目していませんでした。
英語の食べる『eat』がほとんど。洋食「EAT(イート) 下高井戸 1968年」はテレビ等の『孤独のグルメ』で『食べてと俺の料理を食えの意味』とか。綴りはeatですが、由来不明の「アメリカンダイニングE・A・T(イーエーティー) 北参道 2009年、外苑前から移転」鮨屋「eat(イート いいと) 麻布十番 2016年」
今多いのは何かを食べる「eat more greens(イートモアグリーン) 麻布十番 2007年(再掲)」「Eat it!(イートイット) 台場 2013年」「キャッチ&イート(釣り堀の魚を釣り食べる) 練馬 2016年、吉祥寺2017年」「OPTIMUM EATS!!(オプティマムイーツー体に最適なものを食べる?ビーガン、プロテインほか)自由が丘 2019年」「Meat Eat UP(ミートイットアップー語順が違うが肉を食べ尽す?) 吉祥寺 2021年」、「麹町カフェ」から移転改名「EAT GOOD PLACE(イートグッドプレイス) 東池袋 2020年」はコンセプトそのままの店名で『eat good=食べる事から生まれる良いサイクル』。
店名からはすぐはわからないものも、カフェ「t.e.e.studio(ティイーイースタジオーtake eat easy 食をもっと気軽にの略) 洗足 2011年」
「Le Mange-Tout(ル・マンジェトゥ) 新宿区納戸町 1994年」は意味では全部食べてですが、丸ごと食べれる野菜のさやえんどうのこと。「マンジェエボワール(食べて飲んで) 銀座一丁目 2000年」上写真の「Ile de Manger(イルドマンジェ) 武蔵小山 2013年」。食べログでは「Wine & Grill MangerManger (ワイン&グリル マンジェマンジェ 銀座 2015年、改名後2020年閉店」
伊語、イタリアン「マンジャ・ペッシェ(魚を召し上がれ) 千駄ヶ谷 1993ー2020年」が最初の頃。「MANGIARE(マンジャーレ) 池上 2002年頃」「IL MANGIARE(イルマンジャーレ) 麻布十番 2009ー2013年」「マンジャーレ 台場 2012年、既に閉店」イタリア人のもっとうはアモーレ、カンターレ、マンジャーレなので多いです。
変わったところでフレンチビストロで人気で北欧のもろ直球の『食べる』意味「Ata(アタ) 代官山 2012年」、実際は調べるとスウェーデン語からの港町のイメージ、魚介類中心のシンプルに食べること楽しんでほしい想いの店名。
日本語の方言を使うパターンで、和食「あがいん(食べての東北弁) 広尾 2014年」イタリアンで広島言葉で「食べよる」の「クヨール 渋谷 2009年」。
麺類の打つの『打つ』はほとんど頭に付く形容詞的「手打ち」。対する機械打ちは1888年頃から有名な「団子坂の藪」がはじめたそうですが、「手打ち蕎麦」は江戸時代から付いていたそうです。高級感のグレードアップ、一流店の証は今も昔も手数、手間の多さを強調するのですね。(『蕎麦辞典』より)
閉店している「おたべ鮨 勝どき 2016年」、姓の小田部か方言ののおたべの意味は不明です。同名の京都のお菓子『おたべ』。もともと、大阪枚方の「くらわんか餅(船頭言葉くらわんかー食べへんかの意味)」に習い京都弁のおたべやすからおたべと命名。
英語の料理するは『cook』料理人のコックの意味もあります。洋食の食べ物屋の意味として付くことが多いようです。ドイツ料理店「G.G.C(great German Cook グレートジャーマンクック) 銀座 『東京たべあるき地図(昭文社)1975』掲載」「クックアラスカ(アラスカは出身店名) 下北沢 1971年」。
コロナ禍に盛り上がった持ち帰りの和製英語テイクアウト(英語はto go)のtake。多くの熟語があるので意味は広い動詞。古いのはテイクアウトとは関係ないジャズの曲名の居酒屋(元喫茶店)「亭久五(テイクファイブ) 田町 1977年」、これが一番多いようです。『5分休憩します』の同様の意味で「テイクアブレイク 大手町 2016年」
そして、持って帰る意味と推測するいろいろ「takeCURRY(テイクカレー) 恵比寿 2019年」「TAKE COFFEE & BAKE 東中野 2020年」「TAKE-AWAY 神宮前 2020年」
いろいろな料理するに伴う動詞から。『roastロースト』は焼く、炙る、焙じる等の動詞ですが、今は調理法の名前roastsが中心、ローストチキン、ローストビーフが人気なんです。代わりに付く『burn燃やす』はステーキ店、肉を燃やして焦がす「THE BURN(サ・バーン) 北青山 2018年」位、音が同じタイ語の家の意味のバーンが多いです。
コーヒースタンドの多く開店でオヤツの焼くbakeベイクとコーヒーを焙煎する煎るローストが付いています。多くは名前や地名付きでベイカリー、ロースタリーの代わりの頭・尻尾です。
いろいろな調理法の数々。蒸し料理専門店「musmus(ムスムス) 丸の内 2007年」は大阪の会社で大阪には「mus 2008年」をオープンしています。 「KNETEN(クネーテンードイツ語のこねる) 茗荷谷 2011年」「Bistro Melange(ビストロメランジェ~を混合する) 西葛西 お客のブログ2007年頃から」「Bistro Mélanger(ビストロメランジェードイツ語の混ぜる) 五反田 2014年」「Konel(コーネルーメニューが捏ねるもの、水餃子、パスタ、おでん) 渋谷区神南 2018年」。
フレンチはソース命の料理と言われていますが、ソースをかける、パンでソースを拭うの意味から「Saucer(ソーセ) 恵比寿 2020年 」。元ソーシエ(ソース専門の料理人)シェフの自慢のソースを思いっきり味わってほしい想いの店名です。
方言の「こへると(青森県方言こへるー作るの意味) 浅草 2019年」「にこむ(煮込む) 白金 2020年」「こさえ(一つひとつ真面目にこさえる) 大森 2021年」
飲むことも大切で、こちらはイタリアン「BEVIAMO (ベビアーモー飲もう) 築地 既に閉店」「Picoler (ピコレー飲む・酔う) 西新宿 2013年」カフェ「スパイスサロンボンナボンナ(シンハラ語飲んで飲んで) 世田谷区代田 2012年」。
今食べログ等に載っているのは音はわかりやすく『飲む・呑む』で居酒屋やワインバーにて活躍してます。居酒屋「ノムカ Nomka 赤羽 2015年」「nomuno(ノムノーHPー今日はなにノムノ?) 吉祥寺・赤坂 2018年」「nom(ノム) 東中野 2020年」。赤羽「momuka(ノムカ)」のお客のブログで、飲むか、覚えにくい店名の中、素晴らしいのご意見をアップしてます、。
お客には酒を浴びるに聞こえるビストロ「abill(アビル) 下北沢 2012年」は沖縄語の話す、語る、意味のわからない言葉にしたかったそうですが、酒のほうも掛かっているのは勿論です。 ★TOP頁へ★(ネガの中のポジ、表から裏へ) ☆雑の世界TOP頁へ ☆ゼロ・無の世界TOP頁へ ☆動く言葉ー動詞系TOP頁へ
2000年以降動詞いろいろ
絆の時代の要求で、繋ぐのバリエーションが少なく動詞形が多くなったように思います。既に上げてある(『みんなで繋がる』)「つむぐ」「つなぐ」、コラムの中の「わたす」。
そして2010年頃から追加して写真の食堂の「結わえる 蔵前 2009年」。「ツナグカフェ 麻布台 2010年」。洋系もフランス語「リアン」「リヤン」をアップ済です。
特に『むすぶ』『結ムスブ』の字、食材系の「魚むすび 中野 2012年」「鳥結 赤坂 2015年」、おにぎりの「おむすび」も「OMUSUBI CAFE(オムスビカフェ)」を含め、『結』のもう一つの訓読み『結ユウ』も大量増殖中。
イタリアンも追加「LEGARE(レガーレー繋ぐの伊語) 東中野 2014年」、「 LegaRE(レガーレ) 代官山 2019年」はいろいろなものを繋ぐ、日本とイタリア、お客とお店゜、食材と食材、料理とワインと盛りだくさんに。フレンチも新店1店「S’allier(サリエ) 大森 2021年」は仏語の『縁を結ぶ』。
微笑むの意味のsmileスマイルとcrossクロスは相当量愛用しています。漢字では笑うの「笑門来福」の言葉から「笑門」「笑福」の店名を作っています。以前アップのカフェ「スマイル 駒沢 2007年」名詞と動詞の区別がつきにくい状態が2000年頃からは動詞として付いていきます。「スマイルキッチン 押上 2009年」「スマイルキッチン 赤坂 2010年」インド料理店「Smile(スマイル) 上高井戸」
『微笑みの国タイ』の観光宣伝文句に合わせて、形容詞的な「Smile Thailand(スマイルタイランド) 浅草橋 2015年」「アジアンスマイル 代々木 2014年」「タイスマイル食堂 神田 2016年」と食べログに多くあります。フランス語から「ル・スリール 世田谷区奥沢 2007年」。「Subrideo Restaurare(スブリデオ レストラーレ) 恵比寿 2012年、鎌倉市に移転」オーナーも長くて覚えにくいと評する店名で、Subrideoがラテン語微笑みでRestaurareが回復する意味。
同じくcrossクロスも交わるや交差、十字路の意味としてつけています。単純に「クロスカフェ」「クロスダイニング」「クロスロード」出逢う意味も含んでいます。カフェ「café croix(カフェクロワー仏語クロス、人と人とつながり交流する) 渋谷 2007年」「CROSS TOKYO(クロストウキョー) 六本木 2012年」は食を通してヒトモノコトが交差する、アーティストと交流する。
六本木ブリコラージュ
2018年開店
目黒デラッセ 2005年開店
洋系が地名や名前から離れ、想いを伝える言葉を選び始めた中に動詞もでできます。フレンチ「Delasser(デラッセーくつろぐ) 目黒 2005年」「Apprendre(アブランドルー知る聞く、学習する) 新井薬師 2012年」イタリアン「Partire(パルティーレー出発する) 新板橋 2017年」カフェ「bricolage(ブリコラージュー作り直す。DIYの意味) 六本木 2018年」フレンチ「Cultiver(キュルティペー耕す) 三鷹 2019年」
バル「chill(チル) 吉祥寺 2011年」ビストロ「chill(チル) 松陰神社 2016年」コーヒー店「CHILL OUT(チルアウト) 両国 2017年」フレンチカフェ「CHILT(チルトーチルアウトの省略) 自由が丘 2020」
日本語でも増加の長い文のタイプカフェ「Stay Happy (スティハッピー) 下北沢 2010年」「Stay Gold(ステイゴールドー輝き続けろ) 中目黒 2009年」「SayCheese!(セイチーズー笑って) 代々木上原 2011年」。「KEEP&TOUCH(キープアンドタッチー連絡を取り合う) 上野 2013年」ことばあそびのような『meet会う』と食材系「Meet Meats(ミートミーツ・ゴーバル) 中野 2013年(再掲)」「Cheese Meets Meat (チーズミーツミート) 神田三崎町 2019年」
鮨屋「鮨うがつ(穴をあける) 三軒茶屋 2020年」は漢書の『雨垂れ石を穿つ』の言葉、大将の鮨に対する姿勢を盛り込んだ店名とか。
コーヒースタンド「Haru(ハル) 墨田区横川 2021年」は『張る』、根を張る、世界に向けて帆を張るの意味だそうです。
代々木上原アエル 2017年開店
代々木上原ミチル 2020年開店
写真の「AELU(アエルー和える、遇える) 代々木上原 2017年」コーヒースタンド「AERU(アエルー遭える・合える・和えるの三つ) 駒込 2018年」写真のカレー「michiru (ミチルー本店『Bistro plein(ビストロプラン)』の日本語訳) 代々木上原 2020年」
意外と多い巡る、「食堂めぐる 若林 2017年」カフェ「めぐる 押上 2020年」は『いろいろな人の手をめぐって、たどりついた素材今度はお客の体を巡るから』。他に居酒屋「巡りや 浅草橋 2015年、2018年に麻布十番・神保町」、和菓子店「巡(メグリー体内の血液の巡りに良い素材を使っている) 代々木上原 2016年」。漢字の『廻メグル』の字も。
洋系はどの言葉も助詞が付いて長くなるので日本語からの1店イタリアン「Megriva(メグリヴァ) 中目黒 2018年」は人と料理が巡り合うイメージと場所の目黒も掛かっているそうです。
多くありますが『飛ぶ』は「飛龍」「飛車角」『歩く』は「散歩」「一歩」『流す』の「俺流○○」「○○流○○」や音関係の『歌うたう』『響ひびく』『奏かなでる』、活用の連用形の名詞化で固定してしまっている感じもあります。
動詞の強み、それは上の「Saucer(ソーセ)」と同じようにイタリアン『表現する、自分の生い立ちを料理で表したい』「ESPRIME(エスプリメ) 白金 2011年(再掲)」も明確に想いを表すこと。
動詞は『養』『開』のように流行にも左右される店名でもある面もありながら、ストレートに強く店名の想い、メッセージを解りやすく出すことができます。時代のニーズが動詞を多くしています。ただ、そうなるとこのHPの立場が危うくはなりますがね。
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