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評価は☆1個から5個満点で示しています* ★は半点です*

  アナライズ・ユー Analyze That 米国 2002 96分
☆☆★ VistaScope (1:1.85) Dolby Digital DVD有

前作の面白さはロバート・デニーロが泣きわめく精神衰弱気味なマフィアのボスを好演していた事に尽きるのだが、今度は分析医のビリー・クリスタルの方がいささか頼りなくてデニーロは冷静かつ典型的なマフィアを演じている。しかしそれでも、刑務所の中で陽気に歌う姿や(何故かウェストサイドストーリーの曲目ばかり)何をされても無反応の状態に陥る様は、面白いだけでなく、さすが熟年の俳優でないと出来ない凄みさえ感じた。されども、前作の荒唐無稽な面白さは影を潜め、良質のアクション映画となっても、それは期待外れには変わらない*

パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊達 Pirates of the Caribbean : The Curse of the Black Pearl
☆☆☆ CinemaScope (1:2.25) Dolby Digital 米国 143分 2003

一言、ディズニーランドの『カリブの海賊』が原作だと宣伝すれば簡単なのに、日本の配給元『ブエナ・ピスタ・ジャパン』は本社ディズニーから、ディズニーランドとの絡みを一切、広告に使ってはいけないと言われたらしい。ともかく、映画を観れば一目瞭然な訳で、至る所にアトラクションの仕掛けを彷佛とさせるシーンが多かった。しかし、子供向けに徹するディズニーがいささか怖い映画を作ったなと驚いた。特撮も最高で、とにかく贅沢な作りの痛快活劇映画だからもう何も言う事は無い。ジョニー・デップの怪演が、始終見物だった*

地獄甲子園 Battle Field Stadium 日本 2002 87分
☆☆ VistaScope(1:1.85) DTS Stereo
こう大胆な低予算映画を1800円で観るのは初めてだが、批評に十分値する映画であったのは確かだ。主演の坂口拓を含めメインキャストは全然知らない俳優陣。『メガネ』役の伊藤淳史はどこかで見た顔だと思ったら、『カロリーメイト』のCMの『ガンバレワカゾー!』だった。他にもちらほらテレビで見た顔が並ぶ。インパクトが強いのが三城晃子 (CXのスポット『ガッチャ』のおばはん!)で、やたらアップで迫るのでちょっと中枢神経が麻痺しそうになった。そんな学芸会的な映画だが原作の雰囲気そのままに楽しめるのはさすがである*

座頭市 日本 2003 115分
☆☆☆ VistaScope(1:1.85) Dolby Digital
今までの中でもとりわけ長い批評を書いたのでこちらへ*

バリスティック Ballistic Eks vs Sever 米国 2002 91分 
☆★ CinemaScope(1:2.25) Dolby Digital
勢い余って映画の宣伝に乗せられた感の強い超B級作品である。監督は、爆発の天才かなんだか分からない弱冠26歳のカオス(聞いた事がない)。宣伝文句では、90秒に一回の割合で爆発がおこるハリウッドを震撼させたアクション大作ということだった。確かに爆発は凄い。しかも、CGIを極力抑え気味にしてのドンパチはちょっと興味を惹かれたが、一番肝心なストーリーが全くお座なりで、映像の演出も定番すぎて、一時間もすると飽きてしまう程。折角のレイ・パークのアクションも可愛そうな程に浮いて見えた。ルーシー・リューも作品を選ぶべきだ*

くたばれ!ハリウッド The Kid Stays in the Picture 米国 2002 93分
☆☆☆☆ VistaSize(1:1.85) Dolby Digital

60年代から70年代にかけて、最高に面白い映画を提供してきたパラマウント社の現役プロデューサー、ロバート・エバンスが自分の半生を当時の写真や映像に併せて解説していくドキュメント映画。事実を当事者サイドから紐解くあたりが新しくて観る者を飽きさせない。その反面、かなり主観的な作りにもなっている所が、ある意味『オレ様は偉かったのよ〜映画』とも取れなくないが、少なくとも彼が関わった「ゴッドファーザー」「ローズマリーの赤ちゃん」「マラソンマン」はどれも傑作で、もし観ていないのならこれらの作品は是非お勧めする*

キル・ビル vol.1 Kill Bill vol.1 米国 2003 113分
☆☆☆☆☆♪ CinemaScope (1:2.25) Dolby Digital

満点で♪マークまで載せてしまったけれども、決して一般受けする映画では無いので、この批評を参考にして期待感を強めない様に(笑)。ただし、ブルース・リーの映画や深作欣二監督の「バトル・ロワイヤル」が好きでブラックユーモアやグロテスクな映像でもエンターテイメント色が濃い作品なら大丈夫と言う人は安心して観にいくべし。それから、映像で飯を食っている人はこの映画を観て色々勉強すべし!「あ〜。面白かった」だけの感想ではいかんのだ!とにかく、エンターテイメント映画として完成度の高い映画であった。大絶賛の詳細はこちらまで*

シャレード The Truth about Charlie 米国 2002 104分
☆☆☆ CinemaScope(1:2.25) Dolby Digital 東京国際ファンタスティック映画祭
東京ファンタスティック映画祭でようやく日本に紹介されたジョナサン・デミ監督のリメーク作品。ストーリーと舞台はオリジナルに忠実で、設定のみ現代に合わせてある。オリジナルは出演した俳優全員がアクの強い映画だったので、それを超える事は無かったが、主演のサンディ・ニュートンが本当に可愛いので結果的には良しとするが、なぜ、一年以上前のユニバーサルの映画が今まで日本でオクラ入りなのか全く不明。しかも、映画祭の一回上映の後はそのままDVDになるだけだそうだ。本当にそれで良いのか?一般公開しても十分価値はあると思うのだが…

片腕カンフー対空飛ぶギロチン ONE-ARMED BOXER VS THE FLYING GUILLOTINE 香港 1976
☆☆☆☆★ CinemaScope(1:2.25) 93分 東京国際ファンタスティック映画祭
東京ファンタスティック映画祭で初めて公開された完全版。ちなみに、チラシは短縮版(日本語吹き替え)が公開された当時のモノ。今回は、もちろん原語版。「Kill Bill」の元ネタとなった回転ギロチンをあやつるギロチン坊主と片腕ドラゴンの異名を持つジミー・ウォングの主人公との死闘モノ。途中に異種格闘技大会などがあり、ドラゴンボールの天下一武道会のようでもある。また、インド人の手が伸びるなどのアイデアは名作ゲーム「ストリート・ファイター」の原点とも言えるだろう。ジミー・ウォングが今回、映画祭の会場に登場したのには驚いた*

怒れるドラゴン 不死身の四天王 Four Real Friends 香港 1973
☆☆★ CinemaScope(1:2.25) 82分 東京国際ファンタスティック映画祭
やはり東京ファンタスティック映画祭で公開されたジミー・ウォング主演・監督作品。片腕カンフーより少し若いジミー・ウォングだが、この映画は少し単調なストーリーである。しかし、鶏小屋での死闘(ニワトリにとってはいい迷惑だろうが)は、動物愛護協会から訴えられそうな程の迫力のシーンでなかなか見応えがあった。それにしても、カンフー映画では日本人がことごとく悪人だから不思議である。この映画でも怪しい日本人が登場するが、彼は当時の香港・台湾映画界でかなり活躍していた日本人俳優と言うことだ。チラシは1973年初公開当時のモノ*

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☆のこの色の作品は映画館で鑑賞しました*
☆のこの色の作品は自宅シアターで鑑賞しました*
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