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評価は☆1個から5個満点で示しています* ★は半点です*

  ドラゴンヘッド 日本 2003 122分
CinemaScope (1:2.25) Dolby Digital

退廃的な近未来SF映画って好きだ。わざわざウズベキスタンで変わり果てた東京を再現した監督の意気込みを体感出来る!と信じて期待に胸を膨らませたら、「全く意味不明…」…暫く絶句。主演の妻夫木聡が「一体何がおこったんだぁ」と叫ぶと、藤木直人が応える「地軸が…(ぼそぼそ)磁力の力で…」肝心な説明も聞き取りにくい。今度は根津甚八が何か言っているが「ぼそぼそ…」え?全く意味不明なのだけど。他にも、泣いても怪我をしてもどーでもよいSAYAKAや、拍子抜けするMISIAのテーマソング 等、『凄い!』か『お馬鹿』なカルト映画だった*

カントリー・ベアーズ The Country Bears 米国 2002 88分
☆☆☆ VistaScope (1:1.85) Dolby Digital DVD有

公開時にその面白さが伝わらないのは、やはり宣伝の力不足なのかなと思う一例が、まさにこの映画だった。ある人からの強気の意見で「ブルース・ブラザース」が好きなら絶対に観て損はしない!と言われて観てびっくりした。子供向けに作りながらもロック好きには堪らない演出やストーリーが素晴らしい。ドン・ヘンリーやエルトン・ジョンを初めとした大物ミュージシャンが多数出演しているのもこのチラシから想像もつかないのだ。「馬鹿ばかしい?」そう。全くその通りなのだが、それを逆手に取って楽しんで作られている。騙されて観てみる?

スパイダー・パニック EIGHT LEGGED FREAKS  米国 2002 99分
CinemaScope (1:2.25) Dolby Digital DVD有
単純に面白い。久しぶりの生物パニック映画だが、観客が「久しぶりだなあ」と昔を懐かしむ事を計算した上で50年代の映画のように作っていながら、しかしVFXは完璧なギャップが面白いのである。初めはこの映画の予告編を観て嫌悪感を隠し切れなかったのだが(大の蜘蛛嫌いなので)、「グレムリン」のような蜘蛛たちが全く気持ち悪く見えず、なぜか鳴き声でのコミュニケーションもあったり「馬鹿馬鹿しく」作ってあるから安心して観られた。製作陣が「インディペンデンス・デー」のローランド・エメリッヒで期待していたが少なくとも外れではなかった*

火山高 韓国 Volcano High 2001 108分
VistaScope (1:1.85) Dolby Digital DVD有

「はぁ?」なんですか、この映画は?多分、韓国的少林サッカーなのだろうけれど、「マトリックス」を初めとして色々なスタイリッシュな映画をパクるのは良いが肝心のストーリーが「意味分からない…」映画だった、というかかなり唖然とした。なんとかしてこの映画の底面にある「お馬鹿映画」の流れに乗ろうとするのだが、結局のところ駄目だった。どうにも、韓国映画のセンスには付いてゆけない部分が多い。ちなみに、VFXの技術は日本の方が数段上だと思う*

ピーターパン2 / ネバーランドの秘密 Return to Never Land 米国 2002 99分
VistaScope (1:1.85) Dolby Digital DVD有

かつての名作に続編を作るその勇気にまず驚いた。当時の作品に関わる人間はまずいないだろう。もちろん、アニメーションの作り方もテイストも変わった。それでも、あえて挑戦したのは、余程、脚本に自身があったからなのだと思う。結果的に、今風なストーリーではあったが見事に続編として成り立っていた。実際にどれほど似ていたのか確証はないが、オリジナルの絵や声の雰囲気は全く崩していない。フック船長もスミーも違う声優だろうに、同じだったのがとても嬉しい。しかしあえて言うなら、音楽の質が最近格段に落ちている気がする*

ジェイ&サイレント・ボブ 帝国の逆襲 JAY AND SILENT BOB STRIKE BACK  米国 2001 104分
☆★  CinemaScope (1:2.25) Dolby Digital DVD有

基本的に「馬鹿映画」だし、まともに評価するのもどうかと思うが、この監督の作品は侮れない。サイレント・ボブも演じるケヴィン・スミス監督はかなりの知識人なんだと思う。だからこんな映画でも、彼の元にスター級の俳優が集まるのだろう。キャリー・フィッシャーやマーク・ハミルが出演しているのも、監督の「スター・ウォーズ」への敬愛が伝わった証拠なんだと思う。されども、「お馬鹿映画」なのでこの類いが好きな人以外に薦める映画ではない。そんな感じで評価も「普通」なのだ。一応、汚い言葉が嫌いな人はマジキレにご用心を*

CUBE 2 cube2 Hyper Cube 米国 2002 95分
VistaScope (1:1.85) Dolby Digital
一作目では、導入部省いて、突然の状況を作り出し、観客を引っぱり続けて結局、最後でもその理由を明かさず終わるという大胆な作風が、巧みなプロットとビジュアル的な面白さで味付けされ、大成功を収めている。そして二作目では、一作目の謎の解説をするのだが、つまるところ、根本的な謎、「CUBEの必要性」には触れなかった。ただ、決して失敗作だとは思わない。何故なら、前作の三次元的な理論を広げて『四次元CUBE』を作り、その映像的表現方法が素晴らしかったからである。ただもうこれ以上話は広げなくても良いのでは*

ハンテッド The Hunted 米国 2003 95分
CinemaScope (1:2.25) Dolby Digital
戦時に自分が育てた、従順な人間殺人マシーンが狂気の域に達した時、奴を止められるのは育てた自分しかいないというストーリー。全くもって『ランボー』と同じ設定だが、『ランボー』では兵士である『ランボー』は悪ではなかった。むしろ彼をそうさせた体制側の人間が悪者として表現されていた。この映画では全く逆なのだ。悪いのは暴走した兵士の方で、彼を抹殺することがこの映画の『勧善懲悪』の図式なのだ。シビアなストーリーの底面には『反戦映画』としてのテーマが込められているのだろうが、映画としての面白さを欠いた駄作で、何も伝わらない*

スパイダー Spider 仏・カナダ・英国 2002 98分
☆☆ VistaScope (1:1.85) Dolby Digital DVD有
『精神分裂症』をテーマにする映画なので全体が暗いトーンで統一されている。更に時間の進み具合もゆったりしているので、実際100分弱で終わってホッとした。これぞデビッド・クローネンバーグ向けの原作だったと思う。また、配役もレイフ・ファインズやガブリエル・バーンなどその存在感だけでクローネンバーグ映画の色調を崩さない俳優陣など問題はないのだが。いかんせん精神異常者の主観に付き合わされるのは疲れる。某批評では「つまんねぇ」の一言だけだったが、実はそれ自体がクローネンバーグの意図だとは知る良しもない*

呪怨 日本 2003 92分
VistaScope(1:1.85) DTS Stereo DVD有

この映画の呼び込みのひとつに、今が旬の女優が総出演しているという点がある。奥菜恵や伊東美咲、そして上原美佐と贅沢極まりないのだが、その反面明らかに低予算でちゃちな部分が目立って残念なのだ。以前観た『リング』も低予算だったが、この映画との出来の差は歴然としている。つまり脚本の良し悪しなのである。この映画、時間軸がめちゃめちゃで過去と現在(あるいは未来?)が交差するのに、その説明も無く観客は混乱する上、結末も曖昧で結局良く分からないまま、ただ観客を怖がらせるだけの映画だったという印象が拭えないのだ*

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☆のこの色の作品は映画館で鑑賞しました*
☆のこの色の作品は自宅シアターで鑑賞しました*
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