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評価は☆1個から5個満点で示しています* ★は半点です*

愛情物語  The Eddy Duchin Story 米国 1955 CinemaScope
☆☆☆☆☆ 特別企画 渋谷東急文化会館閉館前の『蘇れ! 東急名画座』
前知識が無くて観た映画。そして自分の生涯ベストに加わった。実在したピアニストを映画にしたもの。主演はタイロン・パワー、この映画で初めて彼を知る事となった。昔の二枚目スターだが、この映画に出た頃は後期だと思う。何故、生涯ベストになったのか。それは音楽が素晴らしい事とピアニストを演じるタイロン・パワーの迫真のピアノ演奏シーンに尽きる*

愛と青春の旅立ち An Officer and a Gentlemman 米国 1982 VistaScope
☆☆☆☆ 特別企画 渋谷東急文化会館閉館前の『蘇れ! 東急名画座』
実はこの映画も初めて観た。やはり名作の呼び声高い作品。主題歌はアカデミー賞を受賞。内容は全く知らなかったので、海軍士官学校に入る青年の話なので驚いた。それはリチャード・ギアがそれほど若くは見えなかったから。盛り上がるのは恋人に捨てられて自殺する友人のシーン。昔のドラマにも仲間で自殺するのがあったな*

ロッキー4 炎の友情 Rocky IV 米国 1985 VistaScope Dolby Stereo
☆☆★ 特別企画 渋谷東急文化会館閉館前の『蘇れ! 東急名画座』

『ロッキー』シリーズは自分の中では、一作目と二作目がまず一番。それから三作目と続いてそれ以降はどうでも良かったが、今回の企画で選ばれたのは四作目だった。見所は、ドルフ・ラングレンのドラコが殺人マシーンの様に見えた事。しかし、改めてみたらそれほど強くは見えなかった。20年近くでマッチョマンのイメージも変わったらしい*

お熱いのがお好き Some,Like it Hot 米国 1959 Standard Size
☆☆☆ 特別企画 渋谷東急文化会館閉館前の『蘇れ! 東急名画座』
今回の名画座で思い知らされたのが往年の傑作で観ていないのが多い事。折角だから映画館で観ようと決め、今回はマリリン・モンロー映画。実はこの映画は、モンローよりもジャック・レモンとトニー・カーチスのコンビが楽しい。さすが、三谷幸喜が尊敬するビリー・ワイルダー作品。台詞がとても洒落ている。特に最後の決めセリフが名言だ*

大脱走 The Great Escape  米国 1963 CinemaScope 4ch Stereo
☆☆☆☆☆ 特別企画 渋谷東急文化会館閉館前の『蘇れ! 東急名画座』
何度も観た『するめ映画』なのだが、映画館で観たのは初めてかも…と言う訳で今回の企画の目玉、『大脱走』は会場が立見客で溢れ返る程盛況だった。驚いたのは最近発売されたDVDよりも画質が奇麗で細かい所が見えた事。やはりフィルムは偉大だ。有名なマーチで始まる本編は決して中だるみをせず、長尺なのにすぐ観終わる感がある。場内は拍手喝采だった*

ニュー・シネマ・パラダイス Nuovo Cinema Paradiso 伊 1989 VistaScope
☆☆☆★ 特別企画 渋谷東急文化会館閉館前の『蘇れ! 東急名画座』
誰にも信じてもらえそうもないがこの映画も初めて観た。この日が46年7ヶ月の歴史に幕を閉じる事になる東急文化会館の最後の上映作品とあって早朝ながらやはり人で埋まっていた。映画館の最後に上映するにはあまりにも出来過ぎた作品なのだろう。館内ではすすり泣く音がそこら中から聞こえて来た。映画ファンにはたまらない映画であるがこの企画も本当に良かった*

カンパニーマン The Cypher カナダ 2002
☆☆☆★ VistaScope (1:1.85) Dolby Digital

『CUBE』のビンチェンゾ・ナタリ監督の新作。前作よりも予算が多くなったのか舞台が部屋ひとつと言う事はなかった。今回は産業スパイの話だが、展開はとことんSFチックなサスペンス映画である。とにかく、主演のジェレミー・ノーザムの怪演が印象的である。ルーシー・リューも他の映画より活躍している感がある。今はこの女優がお気に入り。秋の『Kill Bill』も楽しみ*

ゴッドファーザー The Godfather 米国 1972 175min DVD有
☆☆☆☆☆ VistaScope (1:1.85)

問答無用の傑作「ゴッドファーザー」三部作を、あろうことか一晩で一挙上映するという企画があり、時間の都合がついたので観に行った。夜の8時から上映が始まり、「175分」「200分」「170分」と単純計算で「545分=9時間5分」の計算になる。普通の映画(90分相当)なら6本分のオールナイトである。それはもう全く世界初の企画だからか、場内は満席だった。とにかく、休憩とトークショー(これも見物)を挟んで朝の6時までとっぷりとイタリアンアメリカン・の家族物語にどっぷりつかってしまった。過酷とも思われる木曜日の夜の(続く…)

ゴッドファーザー The Godfather Part II 米国 1974 200min DVD有
☆☆☆☆☆ VistaScope (1:1.85)

企画の割には、満員の劇場の平均年齢は25歳前後。『スルメ映画』人間は当然見かけるが、初めて観る女性グループも目立ったのが特徴か。自分も過去を振り返るとテレビで放映された『サーガシリーズ』の録画テープをすり切れるまで観て、やはりアメリカ在住時に25周年記念のサウンドリニューアルバージョンをチャイニーズ・シアターで観たりと、何度観たのか分からない。その根源となるのがこの映画のテーマの家族愛である。日本のやくざ映画は家族と義理を秤にかけると、義理が勝ると決まっているが、『ゴッドファーザー』は、(続く…)

ゴッドファーザー The Godfather Part II 米国 1974 175min DVD有
☆☆☆☆ VistaScope (1:1.85) Dolby Spectral Recording

三部作全ての中で『家族愛の尊さ』を訴え続けている。例えばドイツ系の孤児、トム・ヘーゲンはコルリオーネ家では実の3兄弟と同じ兄弟として慕われている。実は、『ゴッドファーザー』が今でも受けるのは、『お茶の間ドラマ』と非常に類似しているからだと思う。お茶の間ドラマと言えば食事のシーンだが、この映画も多い。また食事の支度するシーンも随所にある。結論的に、ある移民家族の波瀾万丈な歴史を観る事が共感を誘うのかもしれない。ちなみに、今回三部作を続ける事で初めて『パートIII』がスケールダウンしている事に気が付いた*

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☆のこの色の作品は映画館で鑑賞しました*
☆のこの色の作品は自宅シアターで鑑賞しました*
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