21世紀にもなってどうにも古くさく聞こえる「ミニミニ大作戦」という映画だが、これがリメイクだと言う事はあまり宣伝で触れていないのはなぜなのだろう。という訳で、ビデオも1993年に一度出たきり、廃盤でもちろんレンタル屋からも姿を消してしまったオリジナルの「ミニミニ大作戦」のチラシ(多分)をネットで見つけて来たら、いかにもミニクーパーが空を飛んでるではないか?!英語のタイトルも、"The Italian Job"とある。そうか…本当に完全なリメイク作品だったのか…と言う訳で、久しぶりに買ったパンフレットから面白いコラムを抜粋する。「『ミニミニ大作戦』と言えば、エンスー映画の最右翼だというのがクルマ好きの間での定説だ。(中略)なにしろ、オープニングにでてくるのがいわゆるスーパーカーとして有名なランボルギーニ・ミウラなのだ。そしてアストンマーチンDB4、ジャガーEタイプと、(中略)トリノの街を走り回るクルマの大半は、フィアットの傑作小型車チンクエチェントだし、パトカーはアルファロメオ・ジュリアTiだ。ストーリーなんてそっちのけでクルマに見入ってしまうのだから困ったものである。そして、もちろん主役のミニがこれまたエンスーなのだ。ミニはミニでも、映画で活躍するのはクーパーSである。」と自動車雑誌NAVIの鈴木真人編集長がべたぼめしているかと思えば、映画ライター松本しげる氏は「服役中の天才的大泥棒が生前に練っていた400万ドルの金塊強奪計画を託されたクローカーは、イタリアVSイギリスのサッカー試合(なんとワールドカップ!)で湧くトリノの街で空前の交通渋滞を引き起こし、その街中を金塊を積んだ3台の<ミニ>で逃走するのだが…本作(新作のこと)とは異なるシニカルな結末が、いかにもイギリス的」と映画の中で繰り広げられるイタリアVSイギリスの縮図をメインストーリーとサッカー試合まで重ねたなんて、なんてオシャレなのだろう。ますます観たくなってきたが、現在はDVD化が一旦頓挫してしまった。でも、アメリカ本国でついにDVDになるそうなので、リメイク版がDVDになる時に一緒にDVDになりそうだ。ああ。見てみたい。オリジナル映画を。ちなみに、93年のビデオの新品未開封がオークションで当時の価格3000円の10倍の値で取り引きされている。時期ものだからなあ(笑)

 
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