ついに「マトリックス・レボリューションズ」が公開された。世界同時刻公開とはまさに巨大なイベントである。さて、自分はそんな公開初日から遅れた翌日にこの映画を観たのだが、その映画館に品川のメルシャン品川アイマックスシアターを選んだ。その理由は、アイマックス方式で上映される事で日本で一番大きなスクリーンサイズでの鑑賞になるからである。これだけの大作にもなると、勿論大きなスクリーンで鑑賞したいものである。現在執筆中の「キル・ビル」も都合2回の鑑賞では、海老名と六本木ヒルズのTOHOシネマのシアターを選んでいるが、共に首都圏で最題規模のスクリーンなのである。では、今回は何故、アイマックスなのか?まず、品川アイマックスシアターのスクリーンサイズなのだが、通常のアイマックスフィルムを上映すると縦16mの横22mである。このサイズからシネスコサイズとして横22mを生かすことで首都圏内で最大のスクリーンサイズでの上映が実現したのである。日本で最大級のキャパシティを誇る新宿ミラノ座のスクリーンサイズは、35mmのシネスコサイズの映画で縦8.4横20.2mである。ちなみに、六本木ヒルズ・TOHOシネマズのスクリーン7も8.4m x 20.2m。海老名のスクリーン1が少し大きくて9.4m x 22.5m。しかしアイマックスシアターでは大きなスクリーンの鑑賞環境を整えるために客席を理想的なスタジアム方式に設定し、奥行きのあまりない状態で観られる様に工夫されている。

もちろんその為に最高の鑑賞ポジションが最後尾列となってしまうのだが…
とにかく、アイマックスで鑑賞する劇映画の迫力は相当なもので、これはもう映画鑑賞では無く、映画体感とも呼べるしろものなのだ。アイマックスでは日本での公開の有無はともかく、今までに「アポロ13」や「スターウォーズ・エピソード2/クローンの攻撃」 「マトリックス・リローデッド」など大画面にして迫力のある映画を独自のDMRという技術を用いてアイマックスフィルムに変換し、上映してきた。また、ディズニー映画とのコラボレーションによりかつての名作「美女と野獣」や「ライオンキング」等をフルスクリーンで提供するなど、大画面の楽しみを更に広げてくれたのだ。
今回、「マトリックス・レボリューションズ」は 11月5日から限定2週間のみの、字幕版の上映に引き続き、吹き替え版の上映が予定されている。実は前回の「リローデッド」では字幕版の上映は行われなかった。その理由に、字幕の焼き付けをアイマックスフィルムにする技術が日本では無いと言う話だったが、今回は映画に併せて字幕用のプロジェクターが並行して字幕を映す方式を採用し、画面下部に他の劇場と同じく日本語字幕が付けられる事になった。しかし、アイマックスの上映を本当に堪能するのなら、日本語吹き替え版の方がよいかもしれない。あまりにも画面が大きいので字幕を追っていると中心から上の画面を観なくなる可能性もあるのだ。
そんなこんなで、大画面を堪能したのだが、関東で大画面を堪能出来る映画館は次第に減りつつ有るのも事実だ。一部のシネコンでは大きなスクリーンとキャパシティーの映画館も誕生してはいるものの、古い単館は壊されて人々の記憶の中に埋もれてしまっている。では、ここで独自に調べた大きなスクリーンの映画館を紹介しよう。
新宿ミラノ座 35mm シネスコの場合 20.2 x 8.4
新宿プラザ  35mm         17.4 x 7.4
新宿テアトルタイムズスクエア      16 .0 x 6.8
渋谷パンテオン(閉館)        16.0 x 6.8
六本木ヒルズ・スクリーン7       20.2 x 8.4
有楽町日劇PLEX            16.3 x 6.8
日比谷スカラ座            14.6 x 6.1
テアトル東京(閉館)          20.8 x 8.32
台場シネマメディアージュ       16.0 x 6.5
ワーナーマイカルシネマ海老名・シアター7   15.7 x 6.4
TOHOシネマズ 海老名・スクリーン1   22.5 x 9.4
TOHOシネマズ名古屋          19.4 x 8.1

 
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