戦後になってから、プラスチック技術の発達でグラスとかカーボンと呼ばれる
FRP の釣竿が開発され、その素材性能の
高さと量産技術の向上によって、今や釣竿といえば一般にはFRP製の竿を
意味するようになって来ました。
江戸和竿は今も細々と「竿師」の手によって作り続けられていますし、探せば
一部の釣具屋でも売られていますが、釣竿全体から見ればわずかなものです。
伝統工芸に限らず、伝統文化と言われるものは沢山ありますが、それらの中にはおよそ実用とはかけ離れたものが、多いのは事実でしょう。
和竿の場合は、道具としての機能を重視して作られているものが、結構多くあります。
「かわはぎ」など特定の魚にこだわりをもって釣りをしているマニアックな人に多いのですが、必ず和竿で釣る人も結構あります。
それは、和竿に釣竿としての実用性を感じているからだとも言えるでしょう。
古いものを引き継いでいる伝統の価値とは、何なのでしょう。
メールでの質問にお答えするのも、切組材や半完成品を買われたお客さんと
完成までお付き合いするのも、竿作りの教室を開くのも、みんな自分で竿を作るのを
おすすめしているからです。
やってみればわかりますが、釣りの楽しさが何倍にもなります。
和竿をオーダーして買うのもいいのですが、自分で作るのはさらにいいでしょう。